笑いの祭典“波乱の幕開け”NGKで上方落語まつり
上方落語まつりで口上を述べる桂米朝(中央)。左は桂春団治、右は桂福団治 |
吉本興業、松竹芸能、米朝事務所の合同企画「第一回上方落語まつりinミナミ」が28日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で開幕した。口上では桂米朝(84)が体勢を崩し、急きょイスに座るハプニングがあった。
3事務所が垣根を越えて実現した一大イベント。口上では松竹の桂春団治(80)、吉本の笑福亭仁鶴(73)ら上方落語家の重鎮がそろい踏みする豪華さだったが、ハプニングは米朝の弟子・桂ざこば(62)が口上を述べている最中に起きた。
正座していた米朝が徐々に右に体勢を崩す。ざこばが「座られへんのやったら立 ってなはれ」 と言い放って約900人で埋まった客席から爆笑が起こり、運び込まれた小机に体を預けた。しかし、それだけでは支えきれず、米朝は再び体勢を崩し、今度はざこばが「救急車を呼べ」と叫んでまた爆笑。結局イスに座り、事なきを得た。
最後に順番が来た口上では「しゃべることないわ」と笑わせた米朝。昨年、脳幹梗塞(こうそく)で入院しただけに周囲をヒヤリとさせたが、存在感はピカイチだった。
同イベントは30日までの3日間、計7会場で16公演が開かれる。
[ 2010年4月29日付 ]
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