KTX:第2期工事区間、6月から試運転開始へ

 26日午後、釜山市釜山鎮区楊亭洞の現代マンションの入り口付近にある、韓国高速鉄道(KTX)第2期工事(東大邱-釜山間124.2キロ)第14-3工区の第2立て坑(地表から垂直に掘り下げた坑道)の真下。多くの車が行き交う巨堤大通りから、5-10メートルしか離れていない場所にある坑道を50メートルほど下りると、そこにはコンクリートで固められた巨大なトンネルが現れ、その中を線路が走っていた。

 すでに線路の敷設は終わり、高さ10-13メートル、幅18-34メートルの半円筒形のトンネルの壁にはライトが、天井には架線が、線路の下には信号装置が設置されていた。地上を走る東海南部線釜田駅の地下には、KTXの列車が在来線へ直通運転できるようにするための補助トンネル2本が、本線のトンネルの左右に掘られていた。

 韓国鉄道施設公団のオ・ビョンス嶺南(慶尚道)本部長は、「電気設備・通信設備・信号などを設置する、最終段階の工事を進めている。来月23日からは、天井に設置した架線に2万2500ボルトの電気を供給するなど、来月までにすべての工事を終え、6月1日から車両を搬入して、試運転を始める予定だ」と説明した。

 第14-3工区は、KTX第2期工事の区間にある40カ所のトンネルのうち、最も長い金井トンネルが含まれている。その総延長は、釜山市金井区老圃洞から、東区草梁洞の釜山駅付近まで、20.3キロに及ぶ。長い区間だけに、トンネル内には1.9キロごとに通気口が設けられ、また約200人の作業員が入ることができる待避所もある。

 鉄道施設公団のチェ・ソンクォン高速鉄道第1係長は、「今年9月には、実際の営業運転とまったく同じ条件での試運転を開始し、2カ月間の点検を経て、11月中には営業運転を開始できる見通しだ。当初の予定より、開業は2カ月ほど早まる」と説明した。

 KTXの第2期区間が開通すれば、ソウル-釜山間の所要時間は、現在の2時間40分から2時間18分となり、22分短縮される。鉄道施設公団は「大田・大邱両市の中心部の工事が完了する2014年には、ソウル-釜山間の所要時間はさらに2時間10分に短縮される見通しだ」と話している。

釜山=朴柱栄(パク・ジュヨン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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