スポンサー疑惑:建設会社元社長を再拘束
李貴男(イ・グィナム)法務部長官は、慶尚南道の某建設会社のチョン元社長(51)が提起した「検事スポンサー疑惑」について、「特別検事制度よりもさらに厳しく調査する」と、自身のツイッターを通じて明言した。黄希哲(ファン・ヒチョル)法務部次官も26日、KBSラジオに出演し、「法務部と検察は真相を徹底的に調査し、法と原則に従って厳しく処理する」と語った。民主党など野党が検察の真相調査の公正性を問題とし、特別検事制度の導入を主張しているが、これとは異なる意向を表明したものと解すことができる。
23日に弁護士事務所で睡眠薬を多量に服用し、自殺を図ったチョン元社長が26日再び身柄を拘束されたことにより、検察の真相調査活動はさらに拍車がかかる見通しだ。
検察真相調査団は、27日の真相究明委員会でこれまでの基礎調査の結果を報告し、関係者の事情聴取を本格化させる方針だ。
調査団はひとまず、チョン元社長を27日に呼び出し、陳情書などの暴露文献に盛り込まれた内容の事実関係を確認する予定だ。
調査団はチョン元社長が提起した疑惑を、「1990年代とそれ以前の出来事」「2003年など2000年代の出来事」「09年の出来事」に分け、迅速に調査する策を検討している。
調査団は、チョン元社長が検事との対質尋問(供述が一致しない場合、両者を相対させて言い分を述べさせる形の尋問)を要求していることもあり、両者が望めば前職・現職検事とチョン元社長の対質尋問も実施する方針だ。真相究明委員会の成楽寅(ソン・ナクイン)委員長は最近、「暴露文献に記載されている前職・現職検事全員を調査する」と述べた。
しかし、チョン元社長の暴露文献に挙げられた一部検事は、「事実と異なる部分があり、かなり誇張されている」と周囲に漏らしている。
チョン元社長が09年3月30日にルームサロン(高級個室バー)で性接待したとされる部長検事二人は、「性的な接待を受けたことは絶対にない」と断言している。
チョン元社長は4月13日にこのうち一人に対し、「職員らの会食をお願いしたい」と要求され、部下の検事ら約10人と、2次会としてルームサロンに行ったとしているが、名前が挙げられたある検事は、「チョン元社長が誰かも分からない。2次会に行った覚えはない」と語っている。
調査団は、チョン元社長のいう2次会の場所の売上伝票の確認と従業員の調査が行われれば、真偽が明らかになるとみている。
一方チョン元社長の再拘束を審理した釜山地裁は同日、職権で拘束執行停止期間を短縮し、チョン元社長を釜山拘置所に収容した。同地裁は「被告人(チョン元社長)は詐欺や弁護士法違反など重罪を犯し、逮捕状交付時、逃走の恐れがあるとされた人物だ。自殺を図るなど、今後の地裁の各措置を避けようとするきらいがある。チョン元社長の健康状態は、拘束執行が難しいほどのものではない」としている。チョン元社長は昨年8月、詐欺の疑いで拘束されたが、1カ月後に健康上の理由で、地裁から拘束執行停止決定を受けていた。
李明振(イ・ミョンジン)記者
釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
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