互助基金のポラム相助会長、横領で逮捕

 互助基金を運営するポラム相助開発グループの会長(52)が会社幹部と共謀し、顧客の資金249億ウォン(約21億円)を横領した疑いが強まり、釜山地検特捜部は26日、同会長を逮捕した。

 調べによると、同会長は顧客の資金を横領し、家族名義で不動産を購入したり、他人から名義を借りた口座に入金したりしていたという。釜山地裁は、容疑が明確で、証拠隠滅や逃走の恐れがあるとして、同会長の逮捕状を交付した。

 検察はまた、同会長の兄の同社副会長(62)を逮捕、起訴するとともに、資金管理を担当していた財務部長を在宅起訴した。このほか、同会長の夫人に当たる系列企業の代表に対する調べも進めている。

 同会長は副会長、財務部長ら会社幹部と共謀し、互助会組織の会員から冠婚葬祭費用として集めた資金を会社口座に入金せず、個人口座に入金する手口で、2008年1月から09年12月にかけ、横領に及んでいた。同会長らはポラム相助ライフなど系列企業9社を通じ、資金を横領していた。横領した資金には葬儀用品会社から受け取ったリベートも含まれていた。

 同会長らは横領した資金で、08年6月に釜山市水営区のホテルを72億ウォン(約6億1300万円)で購入したほか、教会の敷地など不動産購入に約125億ウォン(約10億6400万円)を充てていた。残りは定期預金、投資ファンド購入、生活費、子供の留学費用、教会の建築費などに使ったとされる。

 こうした大規模な横領の結果、08年現在で会員75万人から集めた3500億ウォン(約298億円)の資金のうち、会社名義の不動産や金融資産として保管されている資産は843億ウォン(約72億円)しかないという。

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る