哨戒艦沈没:生存者ら、事故発生時刻に合わせ弔問(下)

一部遺族、弔問に訪れたチェ艦長に抗議

 与野党の国会議員らも午前から訪問し、46人の霊前に献花・焼香をした。鄭夢準(チョン・モンジュン)ハンナラ党代表は、「国民と共に『天安』の将兵たちを永遠に記憶にとどめます」と芳名録に記した。丁世均(チョン・セギュン)民主党代表は、「真実を明らかにし、将兵らの犠牲を無駄にはしない」と話した。姜煕洛(カン・ヒラク)警察庁長は、チャン・チョルヒ一等兵の父の、ソウル江北警察署チャン・ビョンイル警衛(警察の階級の一つ)の手を固く握って慰めた。李相宜(イ・サンウィ)合同参謀本部議長は、一人一人の遺影の前で挙手敬礼した。

 列を成す弔問客を見ても、遺族の悲しみは続いた。故イ・チャンギ准尉の息子サン君(13)は、今月22日に参加した発明大会で特賞を取ったという知らせを聞いても、「ありがとうございます」と答えるだけで、父親を失った悲しみに言葉が出なかった。海軍は葬儀開始以降、この日午後9時までで7100人以上の弔問客が訪れたと発表した。

 ソウル市庁前のソウル広場にも、二日連続で弔問の列が続いた。午前から学生や会社員が焼香所を訪れ、46人の将兵たちに花を供え、黙とうした。海軍の将軍と30人の兵士が、遺族の代わりに弔問客らを出迎えた。この日午後9時までに1万283人余りが弔問に訪れた。

 午後になって雨足が強くなってきたが、広場には弔問客の列が続いていた。「天安」の写真展に展示されているイム・ジェヨプ上士(上級曹長に相当)の写真の下には、「わたしの弟、イム・ジェヨプ。愛して、愛して、愛している。来世でも弟として生まれてきてほしい。姉より」というメッセージが張られており、市民らの切ない視線を集めた。追悼の壁も市民らのメッセージで埋め尽くされた。「安らかにお眠りください。とても悲しいです。スア」とたどたどしい文字で書かれた子どものメッセージが、弔問客の心を締め付けた。ノ・ジェヨンさん(63、ソウル市東大門区)は、「空も悲しんでいるのだろう。将兵たちが生まれ変わって、韓国で大物になってほしい」と話した。

平沢=キム・ガンハン記者

シン・スヨン記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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