サッカーの日本代表FW永井謙佑(福岡大4年)に、J2アビスパ福岡が獲得する意思を正式に伝えたことが28日、分かった。50メートル5秒8の快足FWにはJ1の神戸と名古屋、FC東京、横浜M、浦和の5クラブがオファーを出し、米メジャーリーグサッカー(MLS)のDCユナイテッドも関心を寄せる中、地元クラブが獲得に名乗りを上げた。
福岡大の乾真寛監督はアビスパ側が交渉に訪れたことを認めた上で「年俸などの条件はJ1のクラブより低いが、(獲得を望む)全クラブの条件がそろってから本人と考える」と語った。
永井は卒業後にJ1でプレーすることを希望しており、現在J2で10位のアビスパには分が悪い。しかし昨年、特別指定選手として受け入れ、リーグ戦で5試合起用した実績がある。MF末吉ら4人の福岡大OBも在籍しており、クラブが掲げる2012年までのJ1昇格に向けた切り札として迎え入れる環境は整っている。永井が結論を出すとしている今秋まで、争奪戦は過熱しそうだ。
=2010/04/29付 西日本スポーツ=