涙の矢野きよ実「一緒に…もう１度チャンスを」

　中村被告の内縁の妻で、名古屋を拠点に活動するタレントの矢野きよ実（４８）は情状証人として出廷した。中村被告との生活を「最初はひと月に何度も会ったが、ここ２、３年は２〜３カ月に名古屋で１度会っていただけ」と話し、被告の自宅マンションにも８年前に１度訪れたきりと説明。薬物使用を「まったく気がつきませんでした」と繰り返した。

　被告の逮捕後、７、８回面会し「外に出られたら名古屋で生活したい」とする被告の意向を代弁。「これからは家族として離れないで一緒に更生をしていきたいと思います」とし、「どうかもう一度チャンスをいただけるようお願いします」と涙声で懇願した。

　ジャケット、スカート、ブーツとも黒い服装。傍聴席では最前列右側に座り、ひざの上で白いハンカチを握りしめていた。中村被告が証言で「（矢野が仕事で）１０代の頃から一生懸命築きあげてきた大きなものを、僕が一瞬で壊してしまいました」と話したときは、ハンカチで涙をぬぐった。

　２９日のＦＭ　ＡＩＣＨＩの番組「矢野きよ実　やさしさ無礼講」（午後９・００）には生出演する。

[ 2010年04月29日 ]