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【芸能・社会】

元祖・勝新超えた!! 香取座頭市

2010年4月28日 紙面から

 SMAP香取慎吾(33)が27日、東京・六本木ヒルズアリーナで、「座頭市」完結編として製作された主演映画「座頭市 THE LAST」(阪本順治監督、5月29日公開)の完成披露イベントに臨んだ。日本が誇る時代劇ダーク・ヒーローの最後を託された香取。「できることはやり切って、悔いはどこにも残っていない。完ぺきに仕上がってます」と充実の顔でアピールした。

 会場に時代劇にちなんで着物姿のファンら約700人が詰めかける中、紋付きはかまなど着物に身を包んだ仲代達矢(77)をはじめ、倍賞千恵子(68)、原田芳雄(70)ら豪華キャスト陣がレッドカーペットに登場した。

 先陣を切って歩いた香取は「本当に大変なことになってしまった」と大作をあらためて実感した様子。

 一方、共演者からは香取の熱演をたたえる言葉が相次いだ。

 敵の親分役で、元祖座頭市・故勝新太郎さんとも共演している仲代らからは「体もスケールも大きく、まさに原作の座頭市」、医者役の原田は「新しい座頭市ができた」と絶賛。さらに、市の旧友役の反町隆史(36)は「間近で見ていて、格好いい市が生まれたんじゃないかと感じた」などと褒めたたえた。

 その声に聞き入っていた香取は「運命的な出会いでしたが、続編はありません。最後の『座頭市』を味わってください」としみじみ思いを語った。

 人間の業を正面からとらえた時代活劇として人気を博した「座頭市」。映像化権を持つ関係者が「この先いかなるメディアでも映像化することはない」と言明した本作では、流浪無頼の盲目の侠客(きょうかく)・座頭市の流れをくみつつ、かつての映画、ドラマにはなかった市の生い立ちや人を愛する市、そしてその最期が描かれる。香取が目を閉じたまま臨んだという、市の人間業とは思えない居合切りも見どころとなる。

 

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