高レベル放射性廃液漏れる 青森、核燃料再処理工場日本原燃は22日、試運転中の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)のガラス固化体を製造する建屋内にある密閉された小部屋で、高レベル放射性廃液が配管から漏れるトラブルがあったと発表した。漏れた廃液は既に回収され、周辺への影響はないという。 ガラス固化体製造試験は、溶融炉内をかき混ぜる棒が曲がるトラブルで昨年から中断しているが、廃液が漏れた原因調査のため、試運転終了時期がさらに遅れるのは確実とみられる。 原燃によると、今月21日、配管の下にある受け皿に約20リットルの廃液がたまっているのが見つかり、配管の先端に取り付けたステンレス製の金具のふたがゆるんで廃液がこぼれているのが確認された。 廃液は配管から「原料供給器」という装置を通じて炉内に注入される。原燃はかき混ぜ棒が変形したトラブルによる炉内の損傷を調べるため、昨年12月にこの供給器を取り外し、配管にふたをしていた。 【共同通信】
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