福岡市で、諸賀礼子さんの切断された遺体が見つかった事件で、諸賀さんの腕時計を質店に持ち込んでいた32歳の男を、警察が別の窃盗容疑で逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かりました。

警察は、男が腕時計を入手した経緯を慎重に調べています。

窃盗容疑で逮捕されたのは、福岡市中央区に住むアルバイトの32歳の男です。

きょう未明に捜査員が自宅を訪れ、男を連行しました。

捜査関係者によりますと、逮捕容疑は、去年2月から5月の間に、福岡市内のアルバイト先の会社からテレビ1台を盗んだ疑いです。

福岡市の会社員・諸賀礼子さんの切断された遺体は、博多湾の4か所で見つかっていますが、男は、諸賀さんが失踪した後に、諸賀さんの腕時計を福岡県内の質店に持ち込み、換金していたことが分かっています。

RKBの取材に対し、テレビを盗まれたとされる会社の関係者は、男について「工事現場などの図面を描く仕事をしていた」「遅刻も無断欠勤もなく、おとなしくて目立たなかった」と話しています。

捜査関係者によりますと、これまでに、男と諸賀さんとの間には接点は見当たらないということですが、警察は今後、諸賀さんの時計を入手した経緯を調べる方針です。