岡本真夜“あの曲”追加収録で発売延期
上海万博のＰＲソングに絡み、楽曲を盗作された問題が浮上している歌手・岡本真夜（３６）が、５月１０日に予定していた１５周年記念のベストアルバム「Ｍｙ Ｆａｖｏｒｉｔｅｓ」の発売を同月２６日に延期することが２１日、分かった。ＰＲソングとしてカバーされることに同意したヒット曲「そのままの君でいて」を収録した上で発売するため。今回の騒動で楽曲への問い合わせが殺到し、急きょ収録を決めた。すでにＣＤ商品化の工程は進んでいたが、一部を破棄して作り直すという。
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盗作疑惑が、思わぬ“副産物”を生み出すことになった。上海万博のＰＲ曲としてカバーされることになった楽曲「そのままの君でいて」が、岡本の１５周年記念ベストアルバムに急きょ収録されることになった。
アルバムにはヒット曲「ＴＯＭＯＲＲＯＷ」「Ａｌｏｎｅ」など全１６曲が収録されていたが、同曲は入っていなかった。そのため発売日を５月１０日から同２６日に延期。追加収録作業を行う。
発売１９日前にしての発売延期は、録音やジャケットなどのミス発覚、事件に絡む問題などの理由を除けば異例のこと。音楽業界では通常、発売の１カ月前にＣＤプレス工場へ音源、ジャケットなどの素材をすべて納入。発売２週間前にはすべて商品が倉庫に納入される。このアルバムもほぼ完成品となっていた。
発売元の日本クラウンによると、盗作騒動が表面化した今月１７日以降、同社と岡本の所属事務所にはファンから１０００件を超える問い合わせが殺到。この楽曲のアルバムへの収録を望む声も多くあった。
さらに、収録を最後まで迷った楽曲でもあったことから、延期しての作り直しを決断した。同曲は今週に入り、携帯電話の着うたサイト「レコチョク」の着うたフル総合チャートで３０位→２０位と上昇。この日は５位になるなど、注目度は高い。
岡本のデビューシングル「ＴＯＭＯＲＲＯＷ」（９５年）も、タイアップの関係で発売が半年以上の延期となった。だが、ミリオンのヒットに。岡本にとって延期は縁起面ではいい話ではあり、今後も注目が集まりそうだ。