中国で岡本真夜さんの好感度上昇 疑惑の作曲者に非難集中

 【上海共同】中国・上海万博のPRソングがシンガー・ソングライター岡本真夜さんのヒット曲「そのままの君でいて」の盗作とされる疑惑をめぐり、万博事務局の依頼で同曲の使用を認めた岡本さんが中国のインターネット上で「素晴らしい」と評価される一方、PRソングの作曲者には「死刑にすべきだ」などと非難が強まっている。

 岡本さんは、ヒット曲「TOMORROW」を台湾の歌手がカバーして中国でヒットしたことがあるため、中国でも知られているが、今回の問題をきっかけに関心が高まっている。

 疑惑は中国でほとんど報道されていないものの、岡本さん側が事務局の依頼を承諾したとの発表がネットで伝わり、「気前がいい人。私なら曲の使用を認めない」「中国に来て万博PRソングを歌ってほしい」と好感度が上昇した。

 国のメンツを懸けたイベントをPRする楽曲なだけに作曲者の繆森氏に対する国民の怒りは強く、「13億人の中国人の恥。厳罰に処すべきだ」「市中を引き回して死刑にすればいい」と過激な書き込みも多い。「早く公の場で謝罪したほうがいい」と促す意見もある。

 繆氏の所属事務所は共同通信の取材に「本人の問題だ」と突き放している。

(2010年4月20日)

主要ニュース一覧