「良いか?お主はわしのもんじゃ……」
臭い息を吹きかけながら、顎を伝う私の涎を妖魔がベロリと舐め取る。
「ひぅっ、うっ、んぅ、あっ、あぁぁ……」
その舌の臭さに眉は歪んでしまうのに、どうしてかアソコは熱く潤い
ドクドクと発情の準備を重ねていた。
「……は…い……」
(みんな……ごめんね)
涙が頬を伝う。
(私にはもう、ここしか、帰る場所がないの……)
お腹が主張するその熱さに、下半身が焼けてしまいそうだった。
こぼれる涙などお構いなしに、妖魔は楽しげに私を見る。
「おお、おおお。こんなに乳房を腫らして、かわいそうに……。
どおれ、わしが舐めてやろうかのぉ」
「や、あぁぁっ、だ、だめ、これ…はぁ……あっ、んあぁぁっ!」
深い溝のようなシワの刻み込まれた指。
それが、大きく膨らんだ私の乳房に伸ばされた。
「あっ、んぁっ……」
柔らかい大福のような乳房に、妖魔の指がムニムニとめり込む。
「……ふっ、んぅっ、は…あぁぁ……」
(頭、がぁ、クラクラ……んはぁ、はぁ、する、よぅ)
めり込んだ指は、乳房の根元から乳輪の近くまで揉み解すように蠢き
日焼けした事ない白い肌に、赤い跡を残した。
「あぁぁ、はぁぁ、ん、ふぅぅ、はぁ、ひっ、はっ……あンンンッ!」
汗で滑る手は、時々予想外の場所にまで触れてくる。
それはお腹であったり、おへそであったり、脇や腰、背中、肩甲骨に首筋。
「ハァ……ハァ。なんと香ぐわしい匂いじゃ……手触りの良い肌じゃ!」
興奮し、血走った目で、妖魔は
私の上半身のあらゆる場所に、自分の跡を付けた。
「それにこの肌の白さはどうした事じゃ……。
まるで雪じゃ……新雪を犯しているようじゃ!」
たった1ヵ所……乳首を除く全ての上半身を凝視しながら、私に触れてくる。
この小道は、大通りのすぐ側にある。
「んっ、あっ、やぁ……あ、だめぇ……そ、そこに、人が……いる、のにぃ」
ほんの数歩歩いた先では、たくさんの人が行きかっていた。
いくら目立たない場所だと言っても、もし誰かが声に気付いて覗き込んだら……
(み、見られちゃう…よぅ……!)
その羞恥を想像して、ゾクゾクッと全身に鳥肌が走った。
……ジュプ。
「……ふぅ、ん、あぁ」
同時に、ストッキングに包まれた下半身を、熱く湿ったモノが汚す感覚。
「ふぁっふぁっふぁっ!女子じゃ!おなごの匂いがするぞぉ!?」
その匂いに気付いた妖魔は、飛び上がりそうな勢いで私の乳房を揉みしだいた。
「あっ、んあぁぁっ!い、痛っ……あっ、はぁっ、も、もっと……優しくぅ」
気付けばお腹の痛みは、焼けそうに心地いい熱さに取って代わられている。
「優しく?これぐらい強く揉まねば満足しないじゃろう!」
「ち、違……そんな、事な……あっ、ひぁっ!」
妖魔は顔を歪め、唾を飛ばしながら
今まで、まったく触れようとしなかった乳首にむしゃぶりついた!
「ひあぁぁっ!アッ、んんんんっ!!」
ねっとりした熱い舌で乳首を嬲られて、胸から腰に電流が走る。
「ふっ、んっ……くっ、うっ、ふぅっ……アァァッ!」
そこだけ感電しているようだ。
「この躰はわしのもんじゃ……わしのおっぱい、わしの乳じゃあっ!!」
涎を垂らしながら、ベロベロと執念深く乳首をしゃぶられる。
「ふっ、くっ、うっ、んんぅ、お、おっぱい、だめぇぇ……ひっ!」
小さな私の悲鳴は、ビチャビチャという涎の音で掻き消されてしまった。
(はぁ、はぁ……あ、あぁぁ、ど…どう…してぇ……)
私の……アソコが熱い。
(い、嫌…なの、に……)
躰中が熱い。
(……本当に、嫌なのに……)
涙が……出てくる。
(どうして……こんなに、気持ちいい…のぉ……?)
気持ちよすぎて、また涙が出てしまう。
声を漏らすまいと食いしばった歯からは、甘い匂いのする私の涎が垂れた。
(ああ……)
こんな事になるなら、1人で仕事に来なければ良かったんだ。
後悔しても遅いと分かっていても、思わずにいられない。
あの時みんなに頼っていたら、こんな事にならなかった。
そう、あの時……。
1/6