日本大学(千代田区)で大量の内部情報が流出した問題で、日大は27日午後会見を開き、男性職員がネット上に流出させたファイルは約1500に上ることを明らかにした。
会見には酒井健夫総長らが出席し、「本当におわび申し上げます」と謝罪した。
男性職員は4月に大学の付属病院から人事課に異動したばかりで、流出した約1万4000人分の住所録は主に病院職員のものだったという。ほかに懲戒処分の経緯などの内部資料も流出したが、学生に関するデータは含まれていなかったと説明している。
男性職員が大学の規約に反してUSBメモリーにデータを入れて自宅に持ち帰ったのは24日夕で、25日にインターネットに接続したファイル交換ソフトを通じてデータを流出させたとみられる。
大学は調査委員会を設置。プロバイダーへの流出データの削除要請などの対応に追われている。【池田知広】
〔都内版〕
毎日新聞 2010年4月28日 地方版