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団十郎さんの「助六」で幕 歌舞伎座さよなら公演千秋楽

2010年4月28日

写真さよなら公演終了後、歌舞伎座前は多くの人たちでにぎわった=28日午後10時14分、東京都中央区銀座4丁目、福岡亜純撮影

 建て替えを前に16カ月かけて行われていた歌舞伎座(東京・銀座)の「さよなら公演」が28日、千秋楽を迎えた。

 最後の演目は歌舞伎十八番の一つ「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」。さっそうと助六を演じる市川団十郎さん、あでやかな揚巻(あげまき)役の坂東玉三郎さんをはじめ、尾上菊五郎、片岡仁左衛門、中村勘三郎、坂東三津五郎、市川左団次、中村福助さんら人気俳優が顔をそろえ、舞台いっぱいに、江戸の粋と美を見せた。

 和服姿の女性客が目立つ場内は熱気にみち、午後9時50分過ぎ、幕が引かれると超満員の客席から名残を惜しむように、長く拍手が続いた。

 終演後も多くの観客が玄関前にたたずみ、建物を見上げたり、写真を撮ったりしながら、長年、歌舞伎上演の拠点として親しまれた劇場に別れを告げていた。

 歌舞伎座は30日に閉場式がある。新劇場が2013年春に完成するまで、東京の興行は主に新橋演舞場で行われる。

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