28日午前、東京・練馬区の団地に住む60歳の無職の女が「母親の介護に疲れて首を絞めて殺した」と言って警察署を訪れ、団地の部屋から81歳の母親の遺体が見つかりました。警視庁は女を殺人の疑いで逮捕して調べています。
逮捕されたのは練馬区光が丘3丁目の団地に住む無職の長井清江容疑者(60)です。警視庁によりますと、長井容疑者は26日午前8時ごろ、自宅の団地の部屋で母親の洋子さん(81)を、首をひもで絞めて殺害したとして殺人の疑いがもたれています。長井容疑者は28日午前0時半ごろ、弟に付き添われて光が丘警察署を訪れて「母親を殺した」と供述し、警察官が部屋を調べたところ、洋子さんがベッドの上で死亡しているのが見つかったということです。警視庁によりますと、長井容疑者は洋子さんと2人暮らしで、糖尿病などを患って体が不自由な洋子さんを介護していました。調べに対して、長井容疑者は「介護に疲れて寝ている母親の首をひもで絞めて殺した。自分も自殺しようと思ったが、死にきれなかった」と供述しているということで、警視庁は28日午後、殺人の疑いで逮捕し、さらに詳しいいきさつを調べています。