米自動車大手フォード・モーターが27日発表した2010年1~3月期決算は、世界的な景気回復を追い風にした販売台数の大幅増加やコスト削減効果により、純利益が20億8500万ドル(約1960億円)となった。4四半期連続の黒字。前年同期は14億2700万ドルの純損失だった。
ムラリー最高経営責任者(CEO)は声明で「利益を伴う成長を成し遂げつつある」と述べ、今後の黒字経営に自信を示した。
世界販売台数は36%増の134万5000台(ボルボを含む)。北米、欧州、アジア・太平洋など全地域で大幅に増やした。
フォードは米自動車大手3社で唯一、破綻(はたん)を免れたことで、顧客の支持を集めた。トヨタ自動車が大規模リコール(無料の回収・修理)問題で苦戦したことも業績を押し上げた。米国でのシェアも改善した。(ニューヨーク共同)
毎日新聞 2010年4月27日 22時50分(最終更新 4月28日 20時22分)