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米新聞各社、発行部数がさらに減少

4月27日12時43分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル

 2010年3月までの6カ月間の米国の新聞の発行部数は、多くの新聞で減少した。広告収入低迷の長期化や電子版との競争によって生じた業界の問題が深刻化している。

 新聞・雑誌の実売部数を調査する第三者機関、米新聞雑誌部数公査機構(ABC)が26日発表したところによると、3月までの6カ月間の米国の日刊紙602紙の平日の平均発行部数は、前年同期から8.7%減少した。発行部数は昨年4~9月に11%減を記録していた。また昨年3月までの6カ月は7.1%減だった。

 この数字は米国の多くの新聞を調査対象にして出したものだが、すべてを対象にしているわけではない。発行部数でトップ25に入る新聞のうち、約10紙の発行部数が10%以上減少した。

 新聞の発行部数は数十年にわたって徐々に減少してきたが、ウェブ、スマートフォン、それにアップルの多機能端末「iPad(アイパッド)」などのデジタルメディアを使用する読者が増えてきたため、最近減少ペースが加速している。新聞社の中には発行部数を大幅に削減したり、一部の印刷をやめたり、電子版に移行したりしているところもある。

 発行部数の多い新聞の中で部数が最も落ち込んだのは、ハーストの所有するサンフランシスコ・クロニクルで、23%減少した。AHビーロの所有するダラス・モーニング・ニューズは21%減少した。

 この発表は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、平日の発行部数で首位を保ったことを示している。WSJの発行部数は0.5%増の209万部だった。WSJの発行部数は昨年、ガネットの「USAトゥデー」を抜いた。

 WSJは電子版の売り上げから恩恵を受けた。多くの他社は紙面広告収入の減少を補うため、電子版の有料化について検討している。

 ニューズ・コーポレーションはWSJとニューヨーク・ポストを所有している。

 USAトゥデーの平均発行部数は14%減の180万部だった。同紙は10年にわたって発行部数首位を保っていたが、出張が減り、同紙の強みであったホテル向けの販売が減ったことが響いた。

 発行部数第3位はニューヨーク・タイムズで、8.5%減の95万1063部だった。

 WSJは、ニューヨークの地域の話題に特化したセクションを設けることで、NYタイムズの本拠地での直接対決に力を入れている。

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最終更新:4月27日12時57分

ウォール・ストリート・ジャーナル

 

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