福岡市で女性会社員の切断された遺体が見つかった事件で、女性の腕時計を質店に持ち込んでいた32歳の男を、警察が別の窃盗容疑で逮捕したことが捜査関係者への取材でわかりました。
窃盗容疑で逮捕されたのは、福岡市中央区に住むアルバイトの32歳の男です。28日未明に捜査員が自宅を訪れ、男を連行しました。捜査関係者によりますと、逮捕容疑は去年2から5月の間に、福岡市内のアルバイト先の会社からテレビ1台を盗んだ疑いです。
福岡市の会社員・諸賀礼子さん(32)の切断された遺体は、博多湾の4カ所で見つかっていますが、男は諸賀さんが失踪した後に諸賀さんの腕時計を福岡県内の質店に持ち込み、換金していたことがわかっています。
「普通の子。素直でまじめな子」
「身なりは普通の青年みたいな感じ。結構おとなしくて、あいさつもできる子だった」(男を知る人)
JNNの取材に対し、テレビを盗まれたとされる会社の関係者は男について、「工事現場などの図面を描く仕事をしていた、遅刻も無断欠勤もなく、おとなしくて目立たなかった」と話しています。
捜査関係者にりますと、「これまでに男と諸賀さんとの間には接点は見当たらない」とのことですが、警察は今後、諸賀さんの時計を入手した経緯を慎重に調べる方針です。(28日17:59)