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検診する長谷川(中央)の後ろで拳を握るモンティエル(左)
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◆ 30日のV11戦控え予備検診 ◆
海外へ名前を売るビッグチャンスだ。WBCバンタム級王者・長谷川穂積の11度目防衛戦の予備検診が27日、東京・後楽園ホールで行われた。最強挑戦者といわれるWBO王者モンティエルと対面し、いよいよ本番モードに突入。国際マッチメーカーのジョー小泉氏(63)は「海外での注目が高いので、勝てば箔(はく)が付く」と、この試合に対し世界中が熱い視線を送っていると話した。
◆ ジョー小泉氏「勝てば箔が付く」 ◆
最強挑戦者を目の前にして、一段と気が引き締まった。モンティエルと昨年9月以来の対面となった予備検診。「グッドファイト」と健闘を誓い合い、握手を終えた長谷川は「背は低いけど、体はがっしりしている。小柄という印象はない」と警戒感をあらわにした。
確かに一筋縄でいく相手ではない。国際マッチメーカーのジョー小泉氏は「日本では防衛戦と思われているが、海外では統一戦とみられている。テクニックの多彩さやフェイント技術はモンティエルが上」と断言。だからこそ「注目は高い。勝てば“モンティエルに勝った”と箔が付く」と、世界に名を売る絶好のチャンスだと話した。
特にボクシングのメッカで、挑戦者の母国メキシコに与える衝撃は大きい。きょう28日に15人の報道陣が来日するが、これもモンティエルへの期待が高いからこそ。当日は現地でテレビの生放送もあり、国外で行われる試合としては破格の扱いだ。
「世界的な評価はどうでもいい。どっちが強いかだけです」。長谷川はうそぶいたものの、ボクシング人生のターニングポイントの試合となることは間違いない。
ダブル世界戦
(4月30日・日本武道館)
◆ WBC世界バンタム級タイトルマッチ ◆
王者
長谷川 穂積
(29・真正)
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<12回戦> |
WBO王者
フェルナンド・モンティエル
(30・メキシコ)
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28勝12KO2敗 |
40勝30KO2敗2分 |
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◆ WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ ◆
王者
西岡 利晃
(33・帝拳)
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<12回戦> |
同級11位
バルウェグ・バンゴヤン
(23・フィリピン)
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32勝22KO4敗3分 |
15勝7KO |
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[ 2010年4月28日付 ]