【ニューヨーク=小高航】米自動車大手フォード・モーターが27日発表した1~3月期決算は、最終損益が20億8500万ドル(約1960億円)の黒字(前年同期は14億2700万ドルの赤字)だった。合理化効果と需要回復で、北米やアジアなど全地域で税引き前利益を確保。北米では販売台数を前年同期比6割近く伸ばした。最終黒字は4四半期連続で安定して利益を出せる体質が鮮明になった。
1~3月の世界販売台数は前年同期比36%増の134万5000台と好調で、売上高は316億ドルと30%増えた。中国大手への売却が決まった「ボルボ」を除くと売上高は281億ドル。税引き前損益も20億ドルの黒字(前年同期は20億ドルの赤字)に転換し「過去6年で最大」(ムラーリー最高経営責任者)となった。
好決算のけん引役は北米事業の黒字化だ。同事業の税引き前損益は、7億ドル近い赤字だった前年同期から13億ドルの黒字に転換。ピックアップトラック「F150」や中型車「フュージョン」など新型車の好調に加え、品質問題によるトヨタ自動車の失速も追い風となった。4~6月期の北米生産は前年同期比39%増の62万5000台、全世界では29%増の142万台を見込む。フォードは米自動車大手3社の中で唯一法的整理を申請せず、業績回復で先行する。
フォード・モーター、ボルボ、ムラーリー、クライスラー、ゼネラル・モーターズ、自動車大手、合理化
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