記事入力 : 2010/04/27 09:39:47
北朝鮮亡命試みた塾講師に執行猶予 /大邱
事業失敗で多額の借金を抱え、マレーシアで北朝鮮大使館に駆け込み、亡命を求めたとして、国家保安法違反の罪に問われた慶尚北道栄州市の塾講師(48)に対する裁判で、大邱地裁安東支部は26日までに、被告の同講師に懲役1年(執行猶予2年)、資格停止1年、社会奉仕120時間の判決を言い渡した。
被告は2008年に事業に失敗し、借金を返済できずに告訴されると、同年11年に出国し、香港、タイ、マレーシアを転々とした。被告は09年3月にマレーシアのクアラルンプールに滞在中、北朝鮮から来た人物と知り合い、「韓国人が中国経由で北朝鮮に亡命するケースがしばしばある」との話を聴き、借金の督促から逃れるため、北朝鮮への亡命を決意した。被告は事前連絡の上、同月30日に在マレーシア北朝鮮大使館を訪れ、北朝鮮のパク・ヨンヨン駐マレーシア大使と面談し、亡命意向を表明した。
パク大使による「南朝鮮(韓国)は豊かなのに、北朝鮮に来て暮らせるのか」との質問に対し、被告は「サハラ砂漠に連れていかれても暮らせる」などと積極的に亡命意思を伝えたが、亡命計画は順調には進まなかった。
被告は同年4月初めにパク大使に電話で亡命の是非を問い合わせたが、「当局から連絡がない」と告げられ、大使にマレーシアでの滞在費用を求めたが断られた。
被告は同月13日に再び北朝鮮大使館を訪ね、大使との面会を求めたが失敗。2日後に電話でパク大使から、「そのまま南朝鮮に帰るのが良い」と亡命を断られた。
判決は「被告は過ちを深く悔やんでおり、政治的信念があったわけではなく、自分の置かれた状況を悲観して北朝鮮に渡ろうとしたものだ。それを考慮すれば、国家の存立を脅かしたとは言えず、刑の執行を猶予する」と指摘した。
チョン・ジソプ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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