北の李容哲・党組織指導部第1副部長が死亡

 労働党で軍の組織・人事業務を16年間にわたり受け持ってきた李容哲(リ・ヨンチョル)組織指導部第1副部長(81)=写真=が26日に死亡した、と北朝鮮メディアが報じた。朝鮮中央放送が報じたところによると、労働党中央委員会・中央軍事委員会・最高人民会議常任委員会は同日共同で、「李容哲同志の逝去に対する布告」を発表し、「党中央委員会第1副部長・李容哲同志は、心臓まひにより、2010年4月26日0時20分、81歳で逝去した。李容哲同志は長らく党中央委員会の責任的な地位にあって事業を行いながら、人民軍隊をより強化発展させるため、知恵と情熱をささげ尽くした」と述べた。

 朝鮮中央通信は同日、「金正日(キム・ジョンイル)同志は、朝鮮労働党中央委員会委員にして党中央軍事委員会委員であり、最高人民会議代議員だった党中央委員会第1副部長・李容哲氏の死に哀悼の意を示し、故人の霊前に花輪を送った」と報じた。

 組織指導部は労働党の中核機構で、李容哲第1副部長が軍事業務を、李済剛(リ・ジェガン)第1副部長(80)が中央党業務を担当している。金総書記は後継者時代に組織指導部を通じ権力を掌握、現在は組織指導部長を兼任している。

 李容哲第1副部長は、1980年代初めに人民武力部作戦局長、その後94年には党組織指導部第1副部長に就任した。金総書記は、寡黙で精密な参謀型の李容哲第1副部長を深く信任していたといわれる。07年まで金総書記の現地指導にしばしば随行していたが、最近は健康が悪化し、キム・ギョンオク第1副部長が李第1副部長の業務を代行してきたと分析されている。

アン・ヨンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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