テレビ市場:アップルとグーグル、韓国独走に挑戦状(下)

 グーグルはテレビ生産能力の不足をソニーを通じて挽回(ばんかい)する計画だ。米紙ニューヨーク・タイムズはこのほど、グーグルが数カ月前からソニー、インテルと提携し、新概念の「グーグルテレビ」を開発していると報じた。

 世界最高レベルのテレビ技術力を持つソニーが「グーグルテレビ」陣営に参加すれば、グーグルがサムスン電子、LG電子に比べ、テレビ生産能力で劣るとは言いにくくなる。

 アップルとグーグルは、サムスン電子、LG電子が持たない「ソフトウエアパワー」を備えている。アップルは18万種類の応用プログラムをテレビに導入できる。グーグルは検索エンジンなどの関連技術をテレビにつぎ込むとみられる。

スマートフォンの二の舞いはない

 今月9日、サムスン電子本社のホールに、国内のゲーム、ソフトウエア開発者450人が集まった。サムスン電子は開発者に対し、誰でも一定レベル以上のテレビ用ソフトウエアを開発すれば、試験運営中の応用ソフトウエアサイト「サムスン・テレビ・アプストア」で販売すると発表した。アップルがiPhoneで使用した「アプストア戦略」をテレビに取り入れたものだ。

 サムスン電子のキム・ヒョンソク専務は「アップル、グーグルがテレビ市場のゲームルールを変えることに成功すれば脅威になる。しかし、アップルの応用プログラムがいくら優秀でも、結局勝敗は、どれだけ多くの消費者がそれを利用できるテレビを保有するかだ」と述べた。サムスン電子は昨年販売したテレビの11%にインターネット接続機能を搭載したが、今年はその比率を30-40%に引き上げ、世界最大のテレビのネット接続環境を構築する計画だ。

 LG電子は今年初め、200人規模のスマートテレビ対応チームを構成し、専門家を迎え入れる一方、アップル、グーグルのテレビ用インターネットプラットホームに対抗する独自のプラットホーム開発を進めている。同社関係者は「(プラットホーム開発への)投資を増やしている。独自のプラットホーム構築とともに、グーグル側が求める場合は、グーグルテレビに参加することも検討する」と説明した。

成好哲(ソン・ホチョル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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