スポンサー疑惑:大検察庁監察部長が異動

真相究明委が27日に初会合

 法務部は25日、韓承哲(ハン・スンチョル)大検察庁(日本の最高検察庁に相当)監察部長を、26日付で法務研修院の研究委員に異動させると発表した。韓氏は、いわゆる「検事スポンサー疑惑」を暴露した慶尚南道のN建設元代表チョン某氏(51)が、自ら接待を行ったと主張している人物の一人だ。

 法務部の関係者は、「監察業務の責任者が疑惑を受けていては、職務を果たすのに不適切だ。今回の異動は、この問題についての調査が円滑にすすむようにするための一時的な措置だ」と説明した。後任の大検察庁監察部長には、鞠敏秀(クク・ミンス)大検察庁企画調整部長が当分の間、就任することになった。

 法務部はまた、チョン氏が接待を行ったと主張している朴基俊(パク・キジュン)釜山地検長に対しても、真相解明が終了するまで休暇を取らせるなどして、事実上、職務から排除することにした。朴地検長はすでに辞表を提出している。

 一方、「検事スポンサー疑惑」について調べるために発足した真相究明委員会(委員長、成楽寅〈ソン・ナクイン〉ソウル大学教授)は27日に初会合を開き、今週から本格的な調査活動を開始する。

 真相究明委は27日、ソウル高等検察庁内の事務室で9人の委員が出席して初会合を開き、同委員会所属の真相調査団(団長:蔡東旭〈チェ・ドンウク〉大田高検長)がこれまで行ってきた聞き取り調査などの結果について報告を受け、今後の調査の範囲や方法、活動期間などについて話し合うことにしている。

 会議後、調査団は今回の疑惑を最初に明らかにしたチョン氏をはじめとして、チョン氏から接待を受けたとされている前職・現職の検事らに対する調査を本格的に行う方針だ。

崔源奎(チェ・ウォンギュ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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