汚職:唐津郡守、偽造パスポートで出国未遂
25日に仁川空港と検察が明らかにしたところによると、閔郡守は24日午前11時30分ごろ、仁川空港から中国・青島に出国しようとしたが、出入国管理事務所(入国管理局に相当)により制止された。
閔郡守はこの日、管理事務所の職員が直接パスポートをチェックする一般の出国審査台を経ずに、偽造パスポートで無人自動出入国審査台を通過しようとした。その事前手続きに必要なパスポート情報の登録のために、まずは事務所に立ち寄った。
事務所で閔郡守は、側近と推定される別の人物のパスポートに自分の写真を貼って職員に提示した。ところが、偽造の痕跡を発見した女性職員が手続きを拒否し、「パスポートがおかしい」と問い詰めると、パスポートをその場に残したまま逃げ去った。
仁川空港の関係者は、「中にいた職員が後を追う暇もなく逃げ出した。事務所の構造上、この女性職員が後を追うことはできなかった」と説明する。後から監視カメラで確認したところ、逃亡した人物が閔郡守であることが判明した。
閔郡守は逃走してから1時間ほど後に、今度は自分のパスポートを持って一般の審査台に再び現れたが、職員が「出国禁止となっている。検察庁に問い合せてほしい」と告げると、その場から歩いて外に出て、直後に行方をくらました。現行法では、逮捕状が発行されていない単純出国禁止対象者の場合、出国審査の場で逮捕することはできない。
検察は閔郡守が、自らの汚職が監査院により摘発され検察の捜査線上に浮上したため、偽造パスポートで海外に逃亡しようとした可能性が高いとみて、閔郡守の行方を追っている。この問題について大田地検瑞山支庁は今月23日、監査院から閔郡首に対する監査結果の資料を入手して捜査に着手すると同時に、出国禁止措置を取った。また25日午後には、郡守室などに対する家宅捜索も行った。
閔郡守は監査院による監査の結果がマスコミに報じられた直後の23日、自ら会見を求めながらも、健康上の理由で姿を現さなかった。代わりに、報道資料を配布して裏金の管理やマンション贈与などへの関与を完全に否定した。
閔郡守は監査院による地方の特別監察で、2005-08年に工事代金が100億ウォン(約8億5000万円)以上の七つの公共工事を特定の1社だけに発注し、この会社の社長から3億ウォン(約2500万円)相当の別荘を見返りとして受け取るなど、数々の汚職に関与していた事実が明らかになり、検察が捜査を行っていた。
閔郡守は空軍士官学校を卒業し、将校として勤務していたときに5級事務官として忠清南道に特別採用された。その後、忠清南道地域経済局長、論山・天安市副市長を経て、2004年6月の唐津郡守補欠選挙にヨルリン・ウリ党(当時)から立候補し、当選した。06年5月の地方選挙で再選に成功した閔郡守は、08年3月に統合民主党を離党し、今年1月にはハンナラ党に入党。6月の地方選挙ではハンナラ党から唐津郡守候補としての出馬が決まっていた。
ハンナラ党は閔郡守による汚職の事実が明らかになると、監査院による監査結果が発表される直後の23日に閔郡守の公認を取消し、唐津郡守候補を出さないことを発表した。
唐津=劉泰鍾(ユ・テジョン)記者
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