金総書記「人民軍は自爆の精神を守る強い軍隊」

「建軍節」に合わせ軍事訓練を視察

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は25日、韓国の「国軍の日」(10月1日)に相当する「建軍節」に当たり、朝鮮人民軍第115部隊を訪問し、大規模な軍事訓練を視察した、と北朝鮮メディアが報じた。

 朝鮮中央放送と平壌放送は24日、「訓練開始の号令とともに、各種の地上砲の威力や、連携した打撃により、敵陣は瞬く間に崩れて火の海と化し、戦車を先頭とした渡河部隊が砲火を浴びせながら一気に川を渡った」と報じた。また、今回の訓練では、ソウルなど韓国の首都圏を直接攻撃できる長射程砲を登場させたという。北朝鮮が軍事境界線付近に配備している170ミリ自走砲や240ミリ放射砲の射程距離は、40-60キロに達する。

 また、朝鮮中央通信が25日に報じたところによると、訓練を見守った金総書記は、「朝鮮人民軍は、首領を決死の覚悟で守る精神、自爆の精神を絶対不変の信念として大切に守り続ける強い軍隊になった。軍人たちは、敵のいかなる侵略も適宜撃破し粉砕できるだけの準備が整った」と述べたという。金総書記は毎年、建軍節に合わせて軍事訓練を視察しているが、最近大将に昇任した海軍・空軍の司令官や、兵器の責任者を務める全秉浩(チョン・ビョンホ)軍需工業部長を伴って視察したのは極めて異例だ。また、朝鮮人民軍のリ・ヨンホ総参謀長も、建軍節に当たり「(韓米両国が)0.001ミリでも進攻したら、核の抑止力を含むあらゆる手段を総動員して吹き飛ばす」と述べた。

アン・ヨンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る