金総書記30日訪中説、日本メディアが相次ぎ報道

「パレスチナ首脳と会談も」

現地消息筋「可能性低い」

 日本のメディアが、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が今月末に中国を訪問する可能性があると相次いで報じた。

 共同通信は23日、「金総書記が30日から二日間、中国を訪問する日程で、中国と北朝鮮当局が最終調整している」と報道。22日に先発隊とみられる朝鮮労働党の代表団が、中国共産党対外連絡部の歓迎を受け北京入りしたという。

 共同通信は「30日に上海万博の開幕式に参加するため、同じ日程で中国を訪問するパレスチナ自治政府のアッバス議長と金総書記が北京で会談する可能性がある」と報じた。

 毎日新聞も24日、「北京首都国際空港に22日、朝鮮労働党の代表団が到着した。北朝鮮と中国間の外交窓口である対外連絡部の歓迎を受けたとみられ、代表団が金総書記の訪中日程を最終調整する可能性がある」と報じた。

 これに先立つ23日、東京新聞は「金総書記の中国語通訳を担当する朝鮮労働党国際部のキム・ソンナム副部長など8人が22日、飛行機で北京に到着した」と報じている。

 日本メディアによる相次ぐ金総書記訪中説の報道について、北京の外交筋の間では「可能性が低い」という見方が出ている。

 22日から北朝鮮の朝鮮労働党代表団が北京入りし、滞在しているというのは事実だが、ほかの兆候がなく、これを金総書記の訪中に結び付けるのは難しい、と北朝鮮専門家は語った。

 北京の外交関係者は「『天安』沈没事故で南北関係が緊迫している上、中国側も青海大地震の対応と上海万博の開幕で余裕がない状況だ。訪中は不可能というわけではないが、現時点では可能性が低いとみられる」と話した。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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