30日に韓中首脳会談、「天安」沈没事故が焦点に

 韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は、上海万博の開幕式に出席するため、30日から5月1日にかけ、中国・上海市を訪問し、胡錦濤国家主席と30日に首脳会談を行う。

 韓国大統領府(青瓦台)は25日、今回の首脳会談について、「韓中の戦略的パートナーシップ関係の発展と地域情勢を含む相互の関心事項について、意見を交換する予定だ」と説明した。

 大統領府が説明した「地域情勢」には、韓国海軍の哨戒艦「天安」の沈没に関する内容も含まれる可能性があることが分かった。韓国としては、事故調査結果に対する中国の「同意」を得て、国連安全保障理事会での制裁などに協力を求める必要がある。

 韓中間の自由貿易協定(FTA)締結問題も関心事だ。韓国で産官学共同による妥当性の検討が進められている韓中FTAをめぐっては、中国側が韓国側より推進に積極的だとされる。李大統領は最近、関係官庁に韓中FTAの締結問題を積極的に検討するよう指示している。

 李大統領は韓中首脳会談に続き、30日は上海万博公式夕食会、開幕式に出席し、1日には上海在住の韓国人と懇談会を行う。李大統領は韓日強制併合100周年を迎え、上海の大韓民国臨時政府庁舎跡、尹奉吉(ユン・ボンギル)義士記念館も訪問する予定だ。

 大統領府関係者は「李大統領の上海万博開幕式への出席は、国家と企業のイメージ向上につながり、2012年の麗水万博の成功に役立つ」と指摘した。李大統領と胡主席の首脳会談は今回が6回目となる。

黄大振(ファン・デジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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