海軍ヘリ墜落:事故機引き揚げ、操縦士一人の遺体発見

 今月15日夜、全羅南道珍島郡沖で哨戒任務の最中に海へ墜落した、韓国海軍第3艦隊司令部所属のリンクス・ヘリが、9日ぶりに引き揚げられ、中から操縦士一人の遺体が新たに発見された。

 同艦隊は、「24日午後6時30分ごろ、珍島郡鳥島面の南10キロ付近の海域の、水深37メートルの海底で発見されたリンクス・ヘリを引き揚げた。胴体の中から、イム・ホス中士(曹長)=33=の遺体を新たに発見した」と25日発表した。今回の事故では、発生直後にクォン・テハ大尉(32)の遺体が発見されており、これで死者は二人となった。一方、ホン・スンム中尉(25)とノ・スヨン中士(31)はまだ行方不明のままだ。遺体が見つかったイム中士は、1998年に海軍下士官候補生173期生として任官し、妊娠7カ月の妻(31)と2歳の娘がいる。

 引き揚げられたリンクス・ヘリは、操縦席の前の部分が大きく破損しており、内部にはケーブルや、操縦士たちのものとみられる遺留品が散乱していたという。

 海軍と海洋警察はこの日、艦艇14隻とヘリ4機、漁船7隻を動員して、行方不明者の捜索を行った。海軍は「ホン中尉のヘルメットが海上で発見されたことから考えて、ヘリが墜落した当時、操縦士二人は衝撃で機外へ投げ出された可能性が高い。潮の流れを考慮し、広範囲な捜索活動を行っている」と説明した。

 また、海軍は「事故機の胴体を詳しく調べ、正確な事故原因を明らかにする作業に着手した。操縦士の葬儀の日程や方式については、残る行方不明者が発見され次第、遺族らと協議して決める方針だ」と語った。

 事故機は今月15日夜8時58分ごろ、珍島郡沖の南東14.5キロの海上で、巡察中に墜落した。

チョ・ホンボク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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