日本産ビールが韓国市場を席巻(上)

 景気回復で酒類の輸入が伸びる中、今年1-3月期の酒類分野の貿易収支の赤字が前年同期比で40%以上増加していることが分かった。

 今年1-3月期に最も輸入額が多かったビールは日本産だった。アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーのビールの輸入額は231万ドル(約2億1000万円)と、昨年同期比で42%増だった。これで日本産ビールは韓国の輸入ビール市場でトップを占めた。

 2位はハイネケンに代表されるオランダ産(217万ドル=約2億円)で、3位はバドワイザー、ミラーなどの米国産(135万ドル=約1億2000万円)だった。日本産は2008年は3位だったが、昨年2位に浮上した。

 日本のビールが韓国で人気がある理由は「味」だ。日本のビールは一般的に韓国産に比べ味が濃いといわれている。種類も豊富だ。韓国メーカーのハイトやOBは日本産ほど種類が豊富ではない。

 さらには材料を“けちっている”との意見も出ている。結論的には濃いビールが飲みたいという欲求が輸入を促進させたといえる。もう一つは日本式の居酒屋の増加だ。

 また、居酒屋の増加は日本酒の輸入を助長させた。今年1-3月期の輸入量は前年同期比で70%増加した。昨年の輸入量は2641トンだった。これは03年の10倍になる。

 輸入額の面ではウイスキーが著しく増加した。今年1-3月期のウイスキー輸入額はドル基準で40%増加した。そしてそのほとんどは英国産だ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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