ベンツ、韓国国内売り上げでGM大宇を抜く(下)
GM大宇の全販売台数の半数は、値段が1000万ウォン(約83万円)前後にすぎない軽自動車「マティズ」に集中している。収益性が比較的高い中型車のトスカやウインストームは、1-3月期の内需販売台数がそれぞれ1000台を多少上回る程度にすぎなかった上、GM大宇の唯一の高級セダン「ベリタス」の同期間の販売台数もやはり96台にとどまった。このように中大型車の販売不振を招いた主な原因は、軽自動車「マティズ」と準中型車「ラセティ・プレミア」を除いた、そのほかの主要車種の商品性がライバルメーカーよりも劣っていたり、初めから新車開発さえできない状態にあったりした点にあるとされている。
昨年のベンツ・コリアの売り上げは24%増だった一方、営業利益、純利益はそれぞれ263%、240%増となった。利益の増加幅が売り上げの増加幅の10倍にも上ったのだ。ベンツ・コリアは昨年8911台を販売し、売り上げが6751億ウォン(約563億円)、営業利益が258億ウォン(約22億円)、当期純利益が205億ウォン(約17億円)に上った。今年は販売台数1万台、売り上げ1兆ウォン(約833億円)の突破が確実視されている上、昨年に比べてウォン高・ユーロ安が進んでおり、収益性の大幅アップも見込まれている。
■ベンツ・BMW・アウディの販売合計額、内需3位のルノー・サムスンと並ぶ
ベンツ(マイバッハを含む)、BMW(ミニ含む)、アウディが1-3月期に韓国市場で販売した新車の販売額を合計すると、内需3位のルノー・サムスンにほぼ並ぶ。これら3社が1-3月期に販売した新車の合計台数は9208台と、同期間に4万1515台を販売したルノー・サムスンとはやはり台数の面で比較にならない。しかしこれを販売額で見ると、ベンツとBMW、アウディの合計額は7325億ウォン(約610億円)と、ルノー・サムスン(8803億ウォン=約734億円)と大差がなくなる。ルノー・サムスンは現在、工場をフル回転させている状態で、生産ペースの引き上げは厳しい状況だ。従って、輸入車の販売台数が引き続き増える場合、ベンツとBMW、アウディの新車の合計販売額がルノー・サムスンを追い抜くのも、もはや時間の問題となる。
1-3月期の新車の販売額は、各メーカーのすべての車種にそれぞれの販売価格を掛け合わせたものだ。輸入車の場合、車種別に単一価格が適用されているため、メーカー別に20-30車種の車種別販売台数と販売価格を把握し、販売額を算出した。
また国産車は各車種の中でも最もよく売れたモデル、全車種オートマチックトランスミッション(自動変速機)搭載を基準とし、やはり販売台数と販売価格を把握し合算した。なお販売過程での割引や付加価値税、手数料などは考慮していないため、メーカー算出による実際の売上高とは多少異なる可能性がある。
崔元碩(チェ・ウォンソク)記者
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