中国人『１５０万円渡した』　浜松・偽装結婚で仲介の女、受け取り否認

　浜松市の中国籍の男女らが改正国籍法を悪用し、子に日本国籍を取得させて在留資格を得ようとした疑いがある事件で、この男女が、日本人の男の仲介を受けた女に「１５０万円を渡した」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。日本人の男も金を受け取った趣旨の供述をしているが、仲介した女は金銭のやり取りを否認している。

　中国籍の男女はいずれも浜松市中区寺島町の無職で、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕された曹玉輝（３４）、入管難民法違反（不法残留）の疑いで逮捕された金元吉（２８）の両容疑者。

　曹容疑者は、同区上浅田の飲食業手伝い芝山早智子容疑者（４２）＝電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕＝の仲介で、富士市元町の無職田中満容疑者（４５）＝同＝と知り合い、曹、金両容疑者の間の男児を、田中容疑者が父親と偽って認知する届け出と、虚偽の婚姻届を提出したとされる。

　県警国際捜査課と浜松東署は金銭の授受の有無や、仲介の経緯などの捜査を進めている。