諸賀さんの時計換金男、別の窃盗容疑で逮捕

　福岡市博多区の会社員諸賀(もろが)礼子さん（３２）の切断遺体が見つかった事件で、福岡県警は２８日、諸賀さんの腕時計を質店で換金した同市中央区のアルバイトの男（３２）を、腕時計とは別の窃盗容疑で逮捕し、自宅マンションを捜索した。県警は諸賀さんが失跡した経緯を知っている可能性もあるとみて、腕時計の入手経路などについて事情を聞く。

　捜査関係者によると、男の逮捕容疑は、勤務していた同市内の会社でテレビを盗んだ疑い。このテレビも質店で換金した疑いがあるという。

　諸賀さんは３月５日に勤務先を退社後、行方不明になった。男はその後、質店で腕時計を換金。質店から任意提出を受けた県警が、時計についていた細かい付着物のＤＮＡ鑑定や関係者への聞き込みを行った結果、諸賀さんの時計と断定。売買記録などから男を特定した。男と諸賀さんとの接点は浮上していないという。

　男が住むマンション関係者によると、男は一人暮らしで約１０年前に引っ越してきた。毎日午前８時ぐらいに自転車で出勤し、夕方帰宅していたという。
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