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質入れの男、別の容疑で逮捕 遺棄女性と接点浮かばず

2010年4月28日15時0分

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 福岡市博多区の会社員女性(32)の切断された遺体が博多湾などで見つかった事件で、福岡県警は28日、被害女性が使っていた腕時計を質入れしたとされる男を、事件とは別の窃盗容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。現時点で女性との接点は見あたらないといい、県警は事件との関連を慎重に捜査する。

 捜査関係者によると、逮捕されたのは福岡市中央区に住む30代の男。女性が巻き込まれた事件とは別に、他人のテレビを盗んだ疑いが持たれている。

 女性の切断遺体が見つかった事件では、女性が使っていた外国製の腕時計と同型の時計が、県内の質店に持ち込まれ、質入れされていた。県警はこの時計の提供を受け、付着物をDNA型鑑定するなど詳しく調べた結果、女性の所持品と断定。質店の書類などから持ち込んだとされる男を特定し、28日未明に身柄を確保した。

 県警は逮捕した男について、逮捕容疑の取り調べを進める一方、女性の腕時計を入手した経緯についても事情を聴く。

 女性の遺体は3月から4月にかけて、福岡市西区の能古島の海岸や同市中央区の福岡競艇場内の海などで相次いで見つかった。鋭利な刃物で切断されており、頭蓋骨(ずがいこつ)には生前に硬い物で殴られてできたとみられる数本のひびがあった。手の甲には暴行から身を守る際についたとみられるあざもあった。遺体は衣服やアクセサリーなどは身につけておらず、県警が所持品について調べていた。

 女性は3月5日夜に勤務先を退社。翌6日早朝に同僚が女性のアパートを訪ねたが、応答がなかった。自宅には現金が入った財布やバッグが残されていたが、私用の携帯電話がなくなっていた。部屋には激しく争った形跡はなかったが、ベランダの窓ガラスが内側から割れていた。

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