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2010年4月27日(火) 19:20 |
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時効撤廃法で児島夫婦殺人事件は
殺人など凶悪事件の時効の廃止と延長を柱とする改正刑事訴訟法と改正刑法が、衆議院本会議で可決され成立しました。 27日中に施行される見通しで、これにより28日の午前0時に時効の成立が迫っていた1995年に倉敷市児島で起きた放火殺人事件の時効も無くなることになります。
1995年4月28日の未明に起きた放火殺人事件―。 角南春彦さん当時70歳の家が放火され、焼け跡から春彦さんと妻の翠さん当時66歳の2人の遺体が見つかりました。 2人の遺体には首から上の部分がなく、犯人が2人を殺害した後切断し持ち去ったと見られています。 28日の午前0時に時効が迫る中、27日午後の衆議院本会議で殺人罪などの時効の廃止を柱とする改正刑事訴訟法と改正刑法が成立しました。 改正刑事訴訟法は、27日中に施行される見通しで、そうなれば児島の放火殺人事件の時効も無くなることになります。 2004年9月津山市で起きた殺人事件―。 当時小学校3年生の筒塩侑子さんが、自宅で何者かに刃物で刺され殺害されたものです。 5年以上たった今も事件解決に繋がる有力な手がかりはなく、捜査が難航する中、時効が廃止になったことはありがたいと侑子さんの父親は話します。一方でこんな意見もあります。 岡山弁護士会で裁判員制度特別委員長を務める作花知志弁護士は、時効の廃止で冤罪が多くなる可能性もあるという指摘です。 刑事司法の大きな転換となった時効の廃止―。 改正された刑事訴訟法が、今後の事件や裁判にどのような影響を与えるか注目されます。
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