講演する、東京都世田谷区で2000年に息子一家4人を殺害された宮沢良行さん=23日午前、東京都千代田区 解決には地域のきずな大切と訴え 世田谷一家殺害事件の遺族東京都世田谷区で2000年12月、息子一家4人を殺害された宮沢良行さん(81)が23日、都内で講演し、当時の状況を振り返るとともに「住民同士のつながりが薄くなり、事件が起きた場合、解決が難しくなっているのではないか」と、地域のきずなの大切さを訴えた。講演は、警視庁神田署の「春の地域安全運動」の一環。 講演では、事件後に捜査員から事情を聴かれるばかりで、状況を教えてもらえずに困惑した心境に触れ、「地元警察への親近感があれば捜査もスムーズにいくと思う」と被害者側に対する警察の対応についても指摘した。 1996年に葛飾区で上智大生の次女を殺害された小林賢二さんのメッセージも代読され、会場に情報提供を呼び掛けるパネルが設置された。 【共同通信】
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