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最終更新:2010年4月27日(火) 18時52分

投資サークル、没頭する大学生の実態


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 早稲田大学・投資サークルの元メンバーたちが違法な株取引で巨額の利益をあげた事件について、28日に判決が言い渡されます。1回の売買で莫大な利益を得ることもある株取引。就職難が続く中、こうした投資活動に関心を持つ学生は増加していますが、どんな思いで取引に没頭しているのでしょうか。

 早稲田大学の投資サークル「マネーゲーム愛好会」の元メンバーら3人が、株価を不正に操ったとして証券取引法違反の罪に問われている事件。3人は、インターネットの株取引で嘘の買い注文を大量に出すことで意図的に株価を吊り上げ、1日に1000万円の利益をあげることもあったといいます。

 3人が7年間の株取引で得た利益は合わせて47億円。そのほとんどが違法行為によって得た利益だとみられています。

 「4400万円のフェラーリを買ったり、ラスベガスに行って、1回のルーレットに800万円を賭けたりしました」(松村直亮被告)

 「ヒルズの家賃に1億円。あとはキャバクラにも8000万円くらい使いました」(三浦幹二被告)

 大学生の間に広がる株取引。法律を無視した松村被告らの事件は例外ですが、投資活動に携わる大学生は年々増えているといいます。

 「イギリスの空港が再開したよね。それで商社株と航空株が買われているよ」(参加者)

 一橋大学にある投資研究サークル「TOWALY」に所属する大学生はおよそ30人。週に1度、勉強会を開催して経済ニュースの研究や企業分析を行っています。

 「投資が世の中の流れを読む上での一番のキーだと考えています」
 「高校生の頃からファンドマネージャーになりたいというのがあった」(サークルの参加者)

 あくまで勉強会が主な活動のため、まとまって投資活動をすることはありません。しかし、5割以上のメンバーが実際に個人での株取引を行っているといいます。

 「アルバイトしていて、その時、自給が800円でお金がたまらないと純粋に感じまして、ホリエモンが色々、やった時期で株を知った。うまいこと投資すればお金が増えるんだと純粋に思いました」(一橋大4年・雨宮祐一郎さん)

 現在、大学四年生の雨宮祐一郎さん。授業の合間も株価のチェックと企業研究を怠りません。
 「IHIめちゃくちゃ上がっている。5.6%か、日経平均が2%で、東芝が3%、IHIが5.6%。それなりにニュースに反応しているね」(一橋大4年・雨宮祐一郎さん)

 浪人生の頃から株取引を始めたという雨宮さん。1か月分のアルバイト代をリーマンショックで失うなど、損失の方が多いといいますが、熱心に投資の勉強を続けています。

 「投資をする中で、社会を知り、企業のことを深く分析したりして、広く学べるということが(大切だと)最近は強く感じている」(一橋大4年・雨宮祐一郎さん)

 こうした状況に専門家は次のように指摘します。
 「最近はミニ株も出て、安い値段で取引ができたり、ネットで簡単に売買ができることもあり、非常に学生の株取引が増えている投資教育は続ける一方で、ただ投資をするだけではなく、悪いことをしたらこうなりますという論理的な部分を今まで以上に、手厚く指導する必要がある」(第一生命経済研究所・永濱利廣首席エコノミスト)

 松村被告の手元には、今も株で儲けた資金20億円が残っているといいます。検察は、松村被告に対して懲役2年2か月を求刑していて注目の判決は28日に東京地裁で言い渡されます。(27日14:20)



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