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【ドラニュース】


吉見&チェン、G倒へWエース投入

2010年4月27日 紙面から

プロ初勝利を挙げた山内(左から2人目)を囲んで談笑する中日投手陣=ナゴヤドームで(榎戸直紀撮影)

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 中日の先発2本柱が満を持してG倒へ出陣する。27日からナゴヤドームで始まる首位巨人との3連戦。ペナントレースの行方を占う序盤の“天王山”に、吉見一起(25)、チェン・ウェイン(24)の両投手を投入する見通しだ。ダブルエースをローテーションを組み替えて巨人にぶつけ、一気に首位へ肉薄、今季初の9連戦に弾みをつける。

 これ以上の必勝態勢はない。首位巨人をホームに迎えての3連戦。V奪回へ最低でも勝ち越したい決戦に、左右のエースがそろい踏みする。昨季の最多勝右腕・吉見、最優秀防御率の左腕・チェン。26日にナゴヤドームで行われた練習では、そろって外野をランニング。吉見は「倒さなければならない相手。抑えたいという気持ちは強くなる」と闘志をむき出しにした。

 先週のローテーション通りなら朝倉、小笠原、吉見の順番だが、大一番へ向けて“G倒ローテ”が再編成される可能性が大きい。朝倉の後は吉見。チェンは中6日なら30日の広島戦(マツダ)となるが、登板間隔を詰めて巨人戦にぶつける。

 吉見とチェンは「中5日」での先発になるが、チェンは「中4日なら短いと感じますが、中5日なら中6日と変わらない」。調整に問題はない。

 森ヘッドコーチは2月のキャンプで、「今までは巨人戦を他の球団と一緒と考えてよかったけど、今年はそうはいかない」と強調していた。吉見とチェンを惜しみなくぶつけることが、ライバル打倒への近道となる。

 カギになるのはチェンの復調。23日の阪神戦(甲子園)では7失点でKOされた。巨人は強力打線を擁するだけに少し気がかりだが、「調子は悪いとは思わない」と強気だ。

 「あとは微妙なコントロール。下半身がうまく使えていないから、しっかり使えるようにしたい」。練習では近藤投手コーチとマンツーマンで投球フォームをチェック。剛球左腕が100%の状態に戻れば、巨人といえども攻略は困難だ。

 吉見にはG倒のイメージができている。打率でリーグトップを走る松本は故障で出場選手登録を抹消されたものの、油断はしない。「松本は得点源だけど、ほかにもスタメンの力がある選手はいる。相手が誰でも気を抜くことなく投げる。一人一人に集中して、気がついたら7回、8回という感じになっていればいい」

 5月5日まで9連戦が続く。救援陣はなるべく温存したい事情があるだけに、吉見には中心投手としての自覚も。「少しでも長いイニングを投げたい。完投しないといけないぐらいの気持ちで投げます」と“完投宣言”も飛び出した。

 昨季は8勝16敗と大きく負け越し、今季最初の東京ドームでの対戦でも1勝2敗と苦しめられた。ライバル相手に、これ以上失敗は繰り返せない。ダブルエースで失地を挽回(ばんかい)し、優勝への足がかりにする。 (木村尚公)

 

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