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長谷川に闘魂注入!鬼嫁ラブレター

 サンドバッグに鋭いアッパーを打ち込む長谷川穂積=東京・帝拳ジム(撮影・田村亮介)
 サンドバッグに鋭いアッパーを打ち込む長谷川穂積=東京・帝拳ジム(撮影・田村亮介)

 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(30日、日本武道館)

 事実上の統一戦に向かう王者・長谷川穂積(真正)が、妻・泰子さん(30)から厳し〜いゲキをもらった。25日に東京入りした王者は、出発前に泰子さんから手紙をもらったことを明かし、「モンティエルなんか知らん」という内容に「もっと上を目指せということ」と気合を入れ直した。26日は東京・神楽坂の帝拳ジムでスパーリングを公開。真正ジム・山下正人会長と2ラウンドを手合わせし、好調ぶりをアピールした。

  ◇  ◇

 決戦の地へ単身で乗り込む長谷川に、妻・泰子さんは一通の手紙を手渡した。その内容は…。

 「次の相手は3階級制覇王者か何か知らんけど、わたしは全然知らんで。わたしが知ってるのは(5階級制覇王者の)パッキャオとメイウェザーだけや」

 事実上の統一戦となるWBO王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)とのV11戦は「日本ボクシング史上最高の試合」とうたわれているが、それをバッサリと斬り捨てるかのような厳しい言葉がしたためられていた。

 それでも長谷川は「周りが(モンティエルは)強い強いって騒いでるけど、あんたの目指すところはもっと上やろっていう意味やと思う。気合が入りましたね」と満面の笑みで感謝。さらに「モンティエルが『お前は家の中だけのチャンピオンか』って挑発してきた時も、嫁さんから『あんたは家の中ではチャンピオンちゃうやん』って言われました」。泰子さんの強烈なゲキを立て続けに告白した。

 ただ、決して“鬼嫁”ではない。「1カ月半前からカロリー落とした料理をいろいろと考えて作ってくれた。おかげで減量が厳しくなってから調子が上がってきた」と良妻ぶりを強調。泰子さんは今回も長谷川とともに減量を行っている。厳しい言葉も、愛があるからこそだ。

 公開スパーリングでは軽快な動きを披露し、「過去最高のコンディション。減量中でこれだけ動けたことはない」と胸を張った。すべては妻のサポートのおかげ。「試合で応えたい」と勝利で報いることを約束。世界戦当日、応援に駆けつける妻に、感謝の思いを拳で伝える。

(2010年4月27日)
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