銭ゲバ|スタッフブログ

先日、スタジオで収録の際、松山くんが大きな荷物を台車に積んで、
ゴロゴロと押して入ってきました。
なにを持ってきたのかというと、大量のマンガ。
ミムラさんが、読みたかったマンガを松山くんが持っていて、
「全部あげますよ!」とプレゼントでした。

かなりの読書家のミムラさん。小説、絵本、エッセー、マンガと
活字中毒!のようです。
撮影前に生粋のお金持ちとはどういう人か、
と高級住宅街のカフェでマンオッチングしたというミムラさんは、
その勤勉さと日々の生活ではぐくむ感性で、緑になりきってます。

人間の負の部分を知ることで、自分の中で変化が起きていく様を、
そしてある意味風太郎の最大の敵であり理解者?になっていくであろう緑は、
このドラマを裏で支えてくれています。 

まもなく3話ですが、そんなところも注目してもらうとより面白いかな、と思ってます。


   プロデューサー 河野

日付2009年01月31日 (土)

風太郎の「左目」と「右目」。
自分の中で絵を撮る時に決めているルールがあります。
傷のある「左目」は風太郎の押し潰された良心を表現するときに撮る。
傷のない「右目」は風太郎の野心を表現するときに撮る。

母親のことを思い出すときには「左目」のアップ。
何かを企む時には「右目」のアップ。
撲殺してしまったお兄ちゃんのことを思い出すときの風太郎は「左目」中心で。
三國家の人たちを見るときの風太郎は「右目」中心で。

実はそんなルールを決めて撮影しています。


    演出:大谷太郎

日付2009年01月29日 (木)

スイッチ

カメラの前と後でこんなに違う人も珍しい。
それが「松山ケンイチ」です。
カメラの前の「松ケン」は実に華のある役者です。
しかし、カメラの後の「松ケン」は自分のことを方言丸出しで「わい」と呼ぶ、
青森出身の実に気のいい青年です。
どこにどんなスイッチがあるのかまったく想像もつきませんが、前と後では、別人です。

どれくらい別人かと言うと、休憩時間にロケ場所近くのコンビニで
立ち読みしている「松ケン」をしばらく見ていたところ、気がつく人はひとりもいませんでした。
繁華街のコンビニ。しかも格好は「風太郎」のまま。もちろん左目の傷もそのままです。
「コンビニで気づかれたこと、わい一度もない」
「気づかれないのはいいけど、この傷見て驚けって話ですよ」

・・・それでいいのか「松ケン」。

しかし、ひとたびカメラの前に立つと別人です。
彼のどこに「風太郎」のスイッチがあるのか、今度聞いてみようと思ってます。


演出:大谷太郎

日付2009年01月27日 (火)

2話、見ていただいてありがとうございます。

2話、いかがでしたでしょうか?
1話と違って、ついに風太郎がしゃべりはじめました!(という言い方もへんですが)

僕が個人的に1番好きなシーンは、遠足の写真が買えなかった、という記憶の後、
風太郎が工場を見つめながら笑い転げるところです。
写真を足で踏み潰し、なんともいえない哀しみと毒が絡まりあった笑み、
それがだんだん激しくなって――。
何度見ても、見入ってしまい、そして哀しくなる。
なんで、こんな生き方しかできないのだろうと。

あと、工場に緑が訪ねて来るところ。軽く突き放す風太郎と、とまどう緑。
誰にでもこんな緑的な部分(自分の考えやペース、理想で物事を語ってしまい、
ささいな気遣いを怠ってしまう)が少なかれあると思うのですが、
それに気付かされた瞬間の、緑の「自分は不完全な人間である」と認識する部分。
地味なシーンですが、なんか、好きです。

まだまだいっぱいありますが書いたらきりないので。
キャスト・スタッフ、すごいなみんな、と感謝です。
そして2話、見てくださったみなさんに、感謝です。

さて、今日の撮影はどんな感じだったかといいますと、
朝、川崎の工場街でロケ。風太郎とそれを追う荻野・菅田刑事。
昼、三國家・門前の風太郎。そして刑事が!
その後、三國家・庭で、風太郎。「金を持つものと持たざるもの」の関係性を風太郎が独白。
かなりの長台詞。
夜、横浜でロケ。風太郎と緑と茜。風太郎と緑の、
それぞれが考える「世界のなりたち」に関する長いやりとり。
たっぷりお芝居の醍醐味を堪能(他人事みたいですが)できた1日でした。

さてさて、このスタッフブログですが、ある意味一番暇な僕(プロデューサー・河野)が
書いておりましたが、台本も順調、撮影も順調、あとは迷わず突き進むのみ、ということで、
最初に言っていたように各スタッフに登場してもらおうと思います。

次回は、監督の大谷さんです。
お楽しみに!


日付2009年01月26日 (月)

出でこいや!

いよいよ今日は2話のオンエアです。
1話が全体の序章だとすると、2話から話が動き始めます、ものすごく。
で、3、4、5、6、と加速します。
連続ドラマはよく中だるみしがちなのですが、してません、
というかしてる暇がないというか、してしまったらこの物語は終わり、というか。
風太郎の「悪」と「哀しみ」、そしてそれに翻弄される緑たちの「苦味」がきちんと、
見てくれた方に届けばいいなと、思っています。

さて、現場で最近はやって?いること。
昨日の撮影中、突然「松山ケンイチ出でこいや!」という叫び声が。
なんだ?と思って振り向くと、その声は助監督で。
その後も、再び「松山ケンイチ出でこいや!」との雄叫びが。
それは松山くんのスタイリングアシスタントさんで。

これ、レスラーの高田延彦さんが選手を呼び込むときに使っていたフレーズらしいのです。
撮影開始のとき、普通だったら「松山さんお願いします」と、
呼び込みするものなのですが、それだと面白くない、と松山くん自らそうしてくれと。

「松山ケンイチ出てこいや!」
そんな呼び出しの声に、現場は微妙な空気に包まれながらも、
笑顔でカメラの前に立つ風太郎。
いたずらっこ、というか、なんというか、オリジナルなやり方で現場を引っ張る風太郎です。


        プロデューサー 河野


日付2009年01月24日 (土)

撮休

今日は撮影はお休み。

で、ロケハンに行ったり、セット建てたり、
スケジュール作ったり、衣装集めたり、
小道具作ったり、台本書いたり、
編集したり、予算作ったり、といった明日からの撮影準備の日です。

少しでもみんな、おいしいお酒が飲める時間がありますように。
 
      
          プロデューサー 河野

日付2009年01月21日 (水)

風太郎の1日

朝は伊豆屋のロケ。
午後は公園で風太郎と緑の幼馴染・白川君(2から登場します)のバトル?
夜は林で風太郎、穴?を掘る。

そんな1日でした。

風太郎の朝は早い・・・。目の傷のメイクに1時間半ぐらいかかるので、
メイクチームを除いて、誰よりも、現場に早く入らなければならない風太郎。
眠そうだが、元気。

公園のロケでは、
「銭ゲバ見た!DVD撮った!すっげぇ面白かった!」「すっごい人だぞ!」「マツケンだ!」
学校帰りのたくさんの小学生達の声が響きわたる中、
テレながら手を振って現場を離れていった風太郎。

夜、毎度の事ながら寒かったです。
で、毎度の事ながら思うのが風太郎、薄着でゴメン、ということ。
絶対、かなり寒いのに、「寒い」とさえ言わない風太郎。
スタッフは完全防備でブクブクなのに、それでも寒いのに、寒さを見せない風太郎。

以上、風太郎の、今日の1日の御報告でした。

明日は2話の本編集。
監督の大谷さんから、「2話おもしろくなりそう」とのメールが。よかった!


     プロデューサー 河野

日付2009年01月19日 (月)

プレッシャー

今日は生田スタジオで収録中です。
和気あいあいと、順調に進んでいます。

昨日1話のオンエアも終わり、
個人的にはなんか少し気が抜けてしまった感じも少しあり・・・。
でも、見ていただいた皆さんからのBBSへの書き込みを拝見すると、
そんなことも言ってられません。
良かった、というご意見がたくさんあって、
とてもホッとしたのと同時に(ありがとうございます)、
2話以降大きなプレッシャーが・・・。
このドラマをやる責任を重く受け止めて、
しっかりと、真摯に作っていくしかないと思っています。

みんなで一生懸命がんばります。


      プロデューサー 河野


日付2009年01月18日 (日)

1話完成

今日一日、朝からずっと松山くん、ミムラさんに番宣活動をしてもらいました。
ありがとうございました。
松山くんは明日のズムサタもあります、よろしくお願いします!

さて、昨日の夜中スタートで、1話のMAを行い朝方完成しました。
キャスト・スタッフ、みんなスゴイ!と心から思いました。

あとは、見てくださった方が、少しでも面白かった、と
思ってくれることを祈るだけです。

    プロデューサー 河野


日付2009年01月16日 (金)

小確幸

いよいよ初回放送まで1週間。怒涛の1週間です。

今日は台本の打ち合わせ。決定稿です。
手書きで書きこんだ、まだ印刷前のボロボロの原稿ですが、
それを見ると、この瞬間はなんともいえない安堵感にも似た幸せを感じます。
村上春樹さんの言葉、小さいけれど確かな幸せ、小確幸という言葉がありますが、
僕にとって、まさしくそんな気分です。
大きな幸せといいたいところですが、直後にすぐ次の話どうする?
と、頭をよぎるので、小確幸です。
脚本の岡田さんは、もっと切実にそんな気持ちだと思います。
お疲れさまです。次の原稿、お待ちしてます!

夜中から1話のMAです。音楽がついて違った生き物になる、この瞬間も小確幸。
夜が楽しみです。

         プロデューサー 河野

日付2009年01月10日 (土)

編集中です

ただいま編集中です。

テレビは放送尺がびっちり決められているため、
1秒だって長くても短くてもダメなところがとてもつらいところです。
それがいいところ、でもあるとは思うのですが・・・。

監督の大谷さんが、こつこつと(いい意味で)カットをつまんでいって、
今現在69秒オーバー。あともう少し。
「夢の60秒台」と小さく喜んでいる大谷さんです。


            プロデューサー 河野

日付2009年01月08日 (木)

撮影再開!で、いろんなお礼

本日より、撮影再開!
年末ギリギリまで撮影させてもらっていたため、年明けの撮影は遅めのスタートです。
とはいえ、ロケハンやら編集やら諸準備やらで、スタッフのみんなはがんばってくれていたのです。
ありがとうございます!

今日の午前中の撮影で、風太郎が小学生の頃、
一番親切にしてくれていた近所のお兄ちゃん役の近藤公園さんがオールアップ。
風太郎が銭ゲバとなってしまう大事なカギを握る人物ですが、
本当に優しくていいお兄ちゃんを見事に演じていただきました。
ありがとうございます!

オールアップといえば、物語全体のテーマというべきシークエンスを
風太郎とともに背負い、1話のゲストとして登場していただいた田口トモロヲさんは
年末に撮影終了済み。長年、トモロヲさんに出演してもらいたくて、
なかなかチャンスがなく、やっと念願かなった感じです。
ありがとうございます!
演じていただいた役は風太郎と一緒の工場で働く派遣社員なのですが、
もともと台本を作っている際には、僕も脚本の岡田さんも20代のイメージでした。
しかし、もしその役をトモロヲさんがやってくださるなら、
あまりドラマの中で説明をせずとも、より深く、そして押し付けがましくもなく、
すごくいいものになるんではないかな、と。
そしてなにより、松山君とトモロヲさんのからむ芝居が見たかった!で、ほんとにすごくなりました。
ありがとうございます!

さて、HPで募集していた完成披露試写ですが、たくさんの方に応募していただきました。
ありがとうございます!
はずれてしまったかたは本当にごめんなさい。
でも、絶対にいいもの作って17日にオンエアしますので!

と、まさに今、岡田さんから原稿が!(ほんとです)
ありがとうございます!

                         プロデューサー 河野

日付2009年01月07日 (水)

あけましておめでとうございます

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。プロデューサーの河野です。
昨年スタッフブログをオープンしておきながら、なかなか更新できずにすいませんでした。
これからマメに書いていきます。今後このブログは、皆さんによりドラマを楽しんでいただけるように、
「銭ゲバ」の各セクションのスタッフ持ち回りで様々な情報を書き込んでいきます!

で、とりあえず今日は僕が。
というのもロケハンにみんな行ってしまい、僕はPRの編集で生田スタジオ。
その合間にこの文章を書いています。
なぜなら、編集がなかなか進まないから。
なぜなら、撮影素材が素晴らしすぎて、迷いに迷っているから・・・。

昨年12月17日にクランクインして以来、連日ロケロケロケロケ、の日々。
なのに年を明けても1話は撮り終わらず・・・。
というのも、1話はほとんどロケのため撮影に時間がかかるのです。
しかしその甲斐あって、ものすごく素晴らしい芝居がものすごい力のある映像で切り取られています!

年末の30日に仮編集したものをメインスタッフでプレビューしたのですが、
どでかい「かたまり」を投げつけられたようで、その巨大な原石のような塊は大きく光輝くはずで、
で、贅沢な悩みですが、そんなものすごい塊をどう紡いで12秒のPRにするべきか、
迷ってしまって????で頭がいっぱいなのです。
そんなこんなで時間ばかり過ぎ去っていっているので、この文章をしめて編集に専念します。

最後にここで宣言するのもなんですが、宣言します。
2009年はとにかく「銭ゲバ」!とにかく、いい作品になるようがんばります。
新年のおみくじも大吉だったので、きっと面白いものになるに違いない!と信じて精進してまいります!

よろしくお願いします。

日付2009年01月06日 (火)