能登ノ波から改名した鰤の里=千賀ノ浦部屋
「大相撲夏場所」(5月9日初日、両国国技館)
日本相撲協会が26日、夏場所の新番付を発表。番付よりも一足早く、しこ名が出世してしまった力士が誕生した。その名も東序二段5枚目、鰤の里(ぶりのさと)(27)=千賀ノ浦。能登ノ波のしこ名で相撲を取っていたが、夏場所から改名した。
父・文男さんが漁師であることから、初場所後の打ち上げパーティーで師匠の千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)を中心に改名案が盛り上がった。その際は「冗談だろう」と思っていた鰤の里だが、ふと「七尾市出身だから、能登はピンとこないな」と考えた。春場所前に師匠に相談すると、二つ返事でOKをもらったという。
角界でも珍しい魚へんの名を得て、水を得た魚のように番付を駆け上がる…といきたいところだが、「泳げないんです。漁を手伝ったこともない」と意外な答え。付け人を務める大関把瑠都に報告すると「えっ鰤?」と真顔で驚かれたという。
北陸で鰤はコゾクラ→フクラギ→ガンド→ブリと名前を変える。実は鰤の里も木下→栃ノ波→大浪→能登ノ波→鰤の里と名を変えてきた。序二段で鰤では出世が止まるとの声もあったが「頑張ります」と鰤の里。本物の鰤になる日まで精進を続ける。
(2010年4月26日)