「公開の場で真実を明らかにすべきである」――。民主党の小沢一郎幹事長について、検察審査会の市民11人は27日、検察の判断を覆して「起訴相当」と議決した。同党や検察に動揺が走るなか、小沢氏は改めて潔白を強調。議決は1回目で強制起訴を意味する最終判断ではないが、11人の総意により、決着したかに見えた事件が再び動き始めた。
「起訴相当」の議決を受けた民主党の小沢一郎幹事長は27日午後7時すぎ、党本部に姿を現し、「意外な結果で驚いている」と言いながら、動揺を見せずに落ち着いた様子。ゆっくりと丁寧な口調で「最終的には検察当局の適正な判断がなされると思う」と話し、自ら2、3度うなずいた。
真っすぐに正面を見つめたまま、「私自身何もやましいことはない」と改めて潔白を主張。「私の政治団体に何の不正な犯罪行為があったわけではない」と語気を強め、「国民の皆さんも理解し、信頼してくれると思っている」と改めて大きくうなずいた。
ただ、小沢氏が党本部で報道陣に対応するという予定は直前に発表され、受け答えは立ったまま約7分で終了する慌ただしさだった。
小沢氏は同日夕、東京・永田町の民主党本部での参院選に向けた若手議員による応援チームの結成式に出席予定だったが、姿を見せなかった。
結成式であいさつに立った石井一選対委員長(75)は「政治とカネ、普天間などの問題があるが、直ちに解決できるわけはない。参院選を皆で乗り切りたい」と険しい表情。式の後、「厳粛に受け止める以外にない」と力ない声で話した。
式に参加した田名部匡代衆院議員(40)は「(起訴相当は)予想していなかった。どうなってしまうのか……」と気が気でない様子。佐藤ゆうこ衆院議員(47)は「また騒がしくなるのかな」とため息を漏らした。
同党の村越祐民衆院議員(36)は「首相がリーダーシップを発揮して、幹事長職をやめさせるべきだ。このままでは、参院選は選挙にならない」と危機感をにじませた。
一方、自民党の西田昌司参院議員(51)は「当然の判断。国民の目は節穴ではなかったことを検察審査会は証明した」と声を高める。「検察は議決を真摯(しんし)に受け止めて、本腰を入れて捜査してほしい」
共産党の赤嶺政賢衆院議員(62)は「(小沢氏は)国民への説明責任を果たしてこなかった。証人として国会に出て、事実を明らかにすべきだ」と強調した。
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