日本大学(本部・東京都千代田区)の職員名簿や懲戒処分の内容など大量の内部情報がインターネット上に流出したことが分かった。職員のパソコンからファイル交換ソフトを通じて25日ごろに流出したとみられ、日大は調査委員会を設置して事実確認を急ぐ。
流出したのはワードやエクセルなどのファイル。約1万4000人分の大学・付属病院職員の住所録や、事件や無断欠勤で職員を懲戒処分した際の経緯、セクハラ行為の当事者間のやりとり、大学に寄せられた苦情などが実名入りで記されていた。
日大広報課によると、男性職員が25日、これらの情報が保存された私有パソコンを自宅に持ち帰り、インターネットに接続。ファイル交換ソフトを介して流出したとみられる。26日午前、大学側に情報流出を指摘する匿名の電話があったという。日大は業務データを自宅に持ち帰ることを規定で禁じており、職員の処分を検討する。
同課は「極めて遺憾。流出した個人情報関係者の皆様に深くおわび申し上げます」としている。【池田知広】
毎日新聞 2010年4月27日 11時30分(最終更新 4月27日 20時09分)