福岡市の博多湾で同市博多区堅粕、製薬卸会社員、諸賀(もろが)礼子さん(32)の切断遺体が相次いで見つかった事件で、諸賀さんが行方不明となった後に、諸賀さんの所持品と同型の腕時計が県内の質店で換金されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。県警は諸賀さんの腕時計の可能性が高いとみて、換金した人物の特定を急いでいる。
捜査関係者によると、腕時計はギリシャの有名ブランド製。諸賀さんが行方不明になった3月5日以降に県内の質店に男が持ち込んで換金した。
諸賀さんの腕時計は見つかっておらず、県警は換金された腕時計が諸賀さんの所持品の可能性が高いとみて、腕時計に残された指紋や微物の鑑定を進めている。
毎日新聞 2010年4月27日 西部夕刊