広島高速2号全線と3号延伸部分の開通に伴って、広島市南区の2号の仁保ランプと3号の宇品ランプを中心に26日朝、最大3キロの渋滞が発生した。仁保ランプ出口と本線の時間差開通で車が集中し、自動料金収受システム(ETC)の故障もあり、混乱を増幅させた。宇品ランプ出口では、3時間にわたり料金を徴収しないミスも起こった。
公社によると、渋滞は午前6時50分から発生し、通勤時間帯と重なった午前8時ごろにピークに達した。広島呉道路と海田大橋から仁保ジャンクション(JCT)で2号に合流した車が、仁保ランプに集中した。
海田大橋入り口(安芸区)では自動料金収受システム(ETC)が故障した。通過したETC搭載車は、仁保ランプ出口で係員が手作業で料金を精算したため、さらに渋滞を悪化させた。
同様のトラブルは3号の宇品ランプ出口でも発生。2号の渋滞を避けた車も集まり、長い列をつくった。公社から料金所の委託業者への指示のミスで、午前6時40分から約3時間にわたり、現金払いの車も含めて全車両を素通りさせたという。
一方、東区の1号の間所ランプ出口でも午前6時半ごろから約1時間、一般レーンの料金収受機が故障し、約2キロの渋滞を招いた。
2、3号の開通準備の影響で、22、23の両日も渋滞した。度重なる混乱に公社の高山茂理事長は「不便な思いをさせて申し訳ない」と陳謝した。
27日は、仁保ランプ出口の一般レーンとETCレーンの計3レーンを臨機応変に切り替える。宇品ランプ出口も工事を通勤時間帯は中断し、2レーンをフル稼働させる。
【写真説明】広島呉道路と海田大橋からの車が集中し、渋滞した広島高速2号の仁保ランプ出口=26日午前10時20分、広島市南区(撮影・田中慎二)
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