中華民国国軍では26日から年に一度の大規模な演習を行い、中共人民解放軍が台湾に武力行使したことを想定して対応訓練を実施。演習計画では一日目は中共人民解放軍が台湾に対して大規模な攻撃を発動したという設定で、国軍は2日目と3日目に戦力を温存しつつ、花蓮空港基地で滑走路修復と戦闘機の地下格納庫収納の演習を行い、蘇澳海軍基地では港を封鎖し、ミサイルを配備する快速艇が漁港に入り、戦闘の準備を行う。4日目には陸、海、空軍三軍が合同で反撃し、海と空からの上陸、増援の訓練を行い、人民解放軍の撃退を試みる。
台湾海峡両岸関係の緩和により、今年の演習では実弾を使用しないことになっている。国防部の趙世璋・副部長は立法院外交国防委員会で、野党・民進党に立法委員からの「なぜ演習で実弾を使用しないのか」という質問に対し、「今回の演習で最も重要なのは兵士の演習で、実弾を使わないのは節約ではなく、実弾の訓練と兵士の演習とを分けるのみだと述べ、仮想敵を通して計画の実行可能性、兵士の適応力などを評価する」と説明。趙世璋・副部長はまた、今回の演習は実弾による演習は行わないが、国軍の警戒が緩んだということはない、と強調している。
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