新日本プロレス STRONG STYLE SYMPHONY NEW JAPAN SPIRIT 1999 武藤 フライを“プロレス”で下す
「大仁田ファン引きつけた」武藤敬司インタビュー(要リアルプレイヤー)IWGPヘビー級選手権 フライの左腕がギシギシとうなる。ついに腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを奪った。これが武藤だ。これがプロレスだ。最後までプロレスにこだわった。「オレがメーンでプロレスの面白さを見せてやる」という公約を見事に実行。ここ数年で、ベストバウトともいえる試合だった。
試合後、蝶野とフライが結託した。それでも意に介さない。「敵は多い方が刺激があっていい。揺さぶるなら揺さぶれ。こっちはデンと構えていたい」。その心境を問われ「アイ・アム・チャンピオン」の言葉で結んだ。「プレッシャーを楽しみたい」とも。デスマッチで始まった動乱のドームを鮮やかに締めた武藤には、真打ちの貫録が満ちあふれていた。【織田健途】
フライに睡眠妨害の電話武藤に敗れたフライは「新日本の策略だ」とぶちまけた。フライによると「きのうの夜、寝付いた時と真夜中に新日本の人間から電話があった。全く眠ることができずに試合できる状態じゃなかった」という。それだけに、この敗戦に納得いかないのも当然。「きょうは相手のルール。今度はノールールで、いつどこでも対戦してやる」とほえていた。
健介・越中が天龍・藤波に引退勧告佐々木健介インタビュー(要リアルプレイヤー)
佐々木、越中は8日の調印式に所用で現れなかった天龍組に怒っていた。佐々木は調印式で「おれが(ジャパン・プロ時代に)見ていた天龍さん、(新日本に入ったころの)藤波さんに戻ってくれ」というつもりだった。怒りをすべてぶつけた。相手の2人とタッグを組んだ経験のある越中も、ヒップアタック連発でアグレッシブに攻めた。最後は藤波をパワーボム2連発で沈めた。難敵を下して、3月に奪取した王座を死守。平成維震軍解散で誕生した越中と佐々木の政権は、予想以上に強固だ。
金本が逆転で初防衛金本浩二インタビュー(要リアルプレイヤー)
IWGPジュニアヘビー級選手権 金本が大谷を下し、IWGPジュニア王座初防衛に成功した。内側じん帯を損傷している右足、さらに左足と徹底的に下半身を攻められながら、猛虎原爆から月面水爆へとつないで逆転勝ちした。「どうしてもきょうはムーンサルトで勝ちたかった」。3月20日名古屋でのタッグで、大谷に放った月面水爆でじん帯を痛めていた。その雪辱を同じ技に込めて、初防衛に成功した。次期シリーズは、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア。
ライガー・サスケ組王座奪取IWGPジュニアタッグ選手権 ライガー、サスケのジュニア頂点組が、実力を発揮した。カシン、ワグナーの王者組に絶妙な連携で応戦。15分55秒にライガーがワグナーを雪崩式ブレーンバスターからの体固めで仕留めた。Jカップ、IWGPジュニア王座をかけてしのぎを削ってきた2人は、互いの動きを知り尽くしている。最後は、サスケが場外でカシンにケブラーダでKO。そのすきにライガーが警戒していたワグナーに掌打を決め、さらにコーナー上からブレーンバスターでたたき落とした。2人は昨年から同盟を結んで、息はぴったり。年上のライガーは「サスケは今、ヒールをやったり(団体分裂などで)以前よりも打たれ強い」と逆境続きだったパートナーを褒めた。(写真=王座奪取に成功したライガー(右)とサスケ)
|7+1試合 全試合結果|大仁田 蝶野と爆裂ドロー|6万観衆しびれた| |バトル情報| |