新日本プロレス「STRONG STYLE SYMPHONY NEW JAPAN SPIRIT 1999」のカット
東京ドーム
JR総武線 水道橋駅下車3分  
営団地下鉄 後楽園駅下車1分


平成11年4月10日(土曜日)
観衆 63500人(主催者発表)

武藤がフライを下しIWGP王座死守

 武藤敬司(36)がドン・フライ(33)から腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを奪い、IWGPヘビー級王座2度目の防衛に成功した。
 武藤はゴング早々にドロップキック2連発で機先を制すると、背骨折りからムーンサルトプレスとたたみかけた。故障中の左ヒザに反撃のパンチを受けたが、さらにドラゴンスクリューを3連発、足4の字固めと試合の主導権を握った。中盤こめかみへのパンチからリング中央で2度スリーパーを決められピンチを迎えたが、一本背負いの要領で投げ飛ばし窮地から抜け出した。ヘッドバット連発の後、再び馬乗りの状態からパンチを受けたものの、左腕を抱きこむとそのまま腕ひしぎに移行。ギブアップを奪った。

 番外の第0試合として行われた蝶野正洋(35)と大仁田厚(41)による有刺鉄線電流爆破デスマッチは、5度目の爆発で両者が立ちあがれない状態になり、16分10秒、両者KOの引き分けに終わった。

 なお、解説者席から武藤対フライ戦を観戦した蝶野が、試合後フライを介抱。蝶野は大仁田戦後にも大仁田に邪道ジャンパーを羽織らせるなど、なにやら今後の不穏な展開をにおわせる幕切れとなった。
(写真=低空ドロップキックでフライを攻める武藤(右))



▽第7試合 IWGPヘビー級選手権(60分1本勝負)
○武藤 敬司
(王者)
{ 腕ひしぎ逆十字固め
12分16秒
} ドン・フライ×
(挑戦者)

武藤敬司 試合後インタビュー(要リアルプレイヤー)


▽第6試合 IWGPタッグ選手権試合(60分1本勝負)
 佐々木 健介
○越中 詩郎

(王者組)
{ エビ固め
17分33秒
} 藤波 辰爾×
天龍 源一郎 

(挑戦者組)
※佐々木が天龍を北斗原爆で押さえる間に、越中がパワーボムからエビ固めで初防衛に成功。


佐々木健介 試合後インタビュー(要リアルプレイヤー)


▽第5試合 新日本プロレス 対 バトラーツ Part−2(30分1本勝負)
 藤田 和之
○山崎 一夫
{ 腕ひしぎ逆十字固め
11分27秒
} アレクサンダー大塚 
石川 雄規×

山崎一夫・藤田和之 試合後インタビュー(要リアルプレイヤー)


▽第4試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
○金本 浩二
(王者)
{ 片エビ固め
24分23秒
} 大谷 晋二郎×
(挑戦者)
 金本が初防衛に成功した。金本は序盤痛めているヒザを集中して攻められた。中盤から足攻めで反撃。タイガースープレックスホールド、スパイラルボムなどの反撃を受けながらも、タイガースープレックスからのムーンサルトプレスで片エビ固めに仕留めた。大谷の1年2カ月ぶりの王座返り咲きはならなかった。

金本浩二 試合後インタビュー(要リアルプレイヤー)


▽第3試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合(60分1本勝負)
 ケンドー・カシン
×ドクトル・ワグナーJr.
(王者組)
{ 体固め
15分55秒
} ザ・グレート・サスケ 
獣神サンダーライガー○

(挑戦者組)
 試合は急所打ちなど、反則を織り交ぜて王者組が攻勢に出ていたが、終盤サスケが場外のカシンに向けてダイブ。その間にライガーが掌打から雪崩れ式垂直落下ブレーンバスターを決めて王座を奪取した。
▽第2試合 新日本プロレス 対 バトラーツ Part−1(30分1本勝負)
○高岩 竜一 { 片エビ固め
11分52秒
} 田中 稔×
※パワーボム2連発からこの試合2度目のデスバレーボム。
▽第1試合 New Japan Progress(30分1本勝負)
×永田 裕志
 中西  学
{ 片エビ固め
13分55秒
} 小島  聡 
天山 広吉○
※ムーンサルトから。


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▽第0試合 有刺鉄線電流爆破デスマッチ(無制限1本勝負)
蝶野 正洋 { 両者KO
16分10秒
} 大仁田 厚
 リングロープの代わりに爆弾付きの有刺鉄線が巻かれたリングに最初に上がったのは大仁田だった。公約どおり花道の途中でタバコに火をつけてプカプカ。用意された特製灰皿は無視して、ちゃっかり持参した携帯灰皿を使った。一方の蝶野は黒く塗られた米国製の大型軍用車両ハマーに乗って登場と、両者互角のリング入りパフォーマンスだった。

 試合は開始から3分で200ボルトの電流が入れられると一気に緊張度が高まった。最初に被爆したのは蝶野が投げたパイプイスだった。2回目はそれまでうまくかわしていた蝶野が大仁田に振られて被爆。タイツの太モモ部分が裂けた。3度目は大仁田で、走り込んでの頭突きをかわされて自爆、右腕がざっくりと裂けた。

 4度目はレフェリーを巻き込んでの爆発となり、海野レフェリーがダウン。サブの服部レフェリーと交代した。5度目は大仁田が蝶野のバックドロップにも腕を離さず、そのまま有刺鉄線に突っ込み、両者が失神。大仁田は1度立ちあがったが、再びダウン。両者KOという裁定が下された。


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