国の就職安定融資金を詐取容疑、不動産会社長ら逮捕

　解雇や雇い止めで住居を失った非正規労働者らに住宅入居費用などを貸す、国の就職安定資金融資制度を悪用し融資金をだまし取ったとして男４人が逮捕された事件で、大阪府警は２６日、大阪市西区の不動産会社「スタークレスト」社長山田弘之（５０）＝大阪府豊能町光風台＝、同社会長松木稜憲（４２）＝大阪市中央区松屋町＝の両容疑者ら計６人を新たに詐欺容疑で逮捕、起訴したと発表した。

　天王寺署によると山田容疑者らは２００９年３月、先に逮捕されたとび職藤原諒被告（２３）＝詐欺罪で起訴＝が、勤務先を解雇され同社のあっせんする物件に転居したかのように装い、ハローワークに虚偽の申請書類を提出。近畿労働金庫天王寺支店（同市天王寺区）から７回にわたり計約１７５万円をだまし取った疑いが持たれている。山田、松木両容疑者はいずれも容疑を否認しているという。